こんにちは。六畳映画制作です。
大学の卒業制作や就職の準備も落ち着き、本格的な編集作業を進めています。
編集完了までお待ちいただいている間に、撮影方法などについて少しだけお話しします。
①撮影方法を変更します。
フィルムの供給停止に伴って、撮影方法を変更します。
8ミリフィルムには、「シングル8」と「スーパー8」の2種類があります。
僕達は今まで画像左のシングル8フィルムを使用していました。
以前の報告でご紹介したように、合成の映像を作るには、フィルムを巻き戻す必要があります。
しかし、その巻き戻しによる合成が可能な「シングル8フィルム」の供給が昨年から止まってしまい、現在も販売されている「スーパー8フィルム」への代替を余儀なくされました。「スーパー8フィルム」は巻き戻しができず、合成が不可能なので、新しい方法を試します。
以前では「シングル8」を使用して、黒背景にモチーフを撮影し、その撮影分の秒数のフィルムを巻き戻したあと別のモチーフを撮影することで「光学合成」をしていました。
今後では「スーパー8」を使用して、事前に撮影した映像をモニターに映し、その上に別のモチーフを描いた透明フィルムを重ねることで合成に近い表現をします。「オプチカルプリンター」による合成に近い原理です。
「大海獣シャコンガ」では「撮影においてデジタル技術を極力使用しない」ことをコンセプトに制作を進めておりましたが、今回は苦肉の策としてモニターを使用することとなってしまいました。どうかご了承下さい。
②失敗した合成シーン
以前「シングル8フィルム」の合成で制作した映像にはいくつかミステイクがあるので、今後「スーパー8フィルム」を使用した新しい方法で再撮影をしていきます。
③期限切れフィルムの試し撮り映像
「シングル8フィルム」の供給が無くなってしまった中どうやって合成シーンの再撮影をしていくか模索をしていた時に、2003年期限切れの「シングル8フィルム」を試し撮りしたことがありました。
結果として映画にはとても使用できるものではありませんでしたが、思わぬ副産物としてなかなか良い映像が撮れたので是非ご覧下さい。
今回の活動報告は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました。
これからは制作メンバーも就職、進学などで環境が変わってしまいますが、それまでに何とか作品を完成させ、リターン商品についても仕事を続けながら制作を進めていきたいと思います。
今後とも「大海獣シャコンガ」をよろしくお願い致します。
三宅