こんにちは!六畳映画制作です。「大海獣シャコンガ」を皆様に公開してから数か月経つ中、現在も引き続きご支援をいただいた方向けにグッズを鋭意制作中です。その中の一つである「カラーブロマイド集」は、写真や描き下ろしイラスト含め10種類のセットを予定しています。...とは思ったものの「シャコンガ」を制作中は撮影に全体力を注いでしまい、スチール写真などは全然撮れていませんでした。これではブロマイド集が完成するのは何年後になるか分かったもんじゃない。そこで秘策を考えつきました。スチール写真は無くても、制作現場で撮ったドキュメンタリー映像が残っています。その映像を加工してブロマイドに仕上げるのです。シャコンガが電車を咥え立つシーン。その撮影の様子が動画で残っていました。これをスクリーンショットで画像にします。構図を考えながら、トリミングします。ペイントソフトで背景を描きます。元油絵専攻の本領発揮です。今回使用したのはiPad版のAffinity Designer です。加工した画像を更に編集します。これは普通のスマホの写真アプリでいじります。今回は10パターン程作りました。全部同じように見えても、色味、明るさ、暗い部分の潰れ方、ぼかし方などに細かい違いがあります。フィルム写真の味わいを意識しながら数時間かけて検討します。実際に採用した写真です。フィルムではシャッターを切る一瞬で完成される写真の風合いを、デジタルで再現するとなれば数時間もかかってしまいます。しかし、こんなに苦労して作業してもそれでもデジタル写真の感は拭えません。仕上げに文字を入れます。昔の印刷のずれを再現するために、二色の文字を上下にレイヤー分けして、1ピクセル大きくしたりななめにしたりして自然なズレを表現します。写真のふちもぼかしツールでアナログ感を出します。文字全体をちょっとななめにするのも手作り感が出て可愛いです。完成です。元々の画像と比べてみるとそこそこの出来ではないでしょうか!?オモテ面だけでなく、裏面にも何か面白い仕掛けを用意できたらと考えています。印刷する紙も考えなければいけません。やることがいっぱいです。他のグッズ制作の現実逃避で始めた作業でしたが、思わず熱中してしまい朝の4時までやってしまいました。こんな様子で仕事の休み時間、帰宅後、休日...ちょっとした時間にコツコツ作っています。ステッカーも鋭意制作中‼︎ありがとうございました。六畳映画制作三宅響
こんにちは。六畳映画制作です。「シャコンガ」の制作を始めた2020年の夏から3年が経とうとしている中、ようやく完成が近づいています。たくさんの大学の先生方や友人にさんざん迷惑をかけ、そして何より楽しみにしてくださっている支援者の皆さんを長らくお待たせしてしまいました。申し訳ありません。ですが、ようやく完成をお披露目できそうです。編集かつては「サウンド8ミリ」と呼ばれる、撮影と同時に録音もできるフィルムが販売されていました。現在流通していて本作にも使用しているフィルムは全て無声なので、撮影後に効果音、台詞、楽曲を録音する必要があります。その編集の結果を、「シャコンガ」冒頭を例にご覧下さい。コツコツとひとつひとつの音を作っていく作業は大変ですが、音をつけると一気に映画らしさが増していくのが実感でき、とても楽しかったです。生活音は監督の三宅が制作し、爆発・シャコンガの鳴き声など特撮シーンの効果音は製作担当の張本くんが約30時間ものぶっ通しの作業で作ってくれました。とても迫力のある音を作ってくれたおかげで作品が引き締まり、世界観が何段階にも広がりました。「シャコンガ」は彼のガッツとド根性が無ければ成立しえない作品であると、今回を含めこの3年間で何度も何度も感じました。ジオラマを製作する張本君(2022/4/28/フィルムで撮影)イベントに参加しました大学を卒業してから就職をし、仕事をしながらの編集作業、イベントの準備、プライベートの用事などが重なってしまい、こちらの活動報告での告知が間に合わず、本当に申し訳ありませんでした。広島市の音楽喫茶ヲルガン座の映像イベント「フィルムユニバース」にて本作の一部を公開しました。大きな画面と大音響で上映していただき、圧倒されると同時に音響バランスなどの課題も多く見られました。僕達の尊敬する方がイベントの情報を聞きつけて見に来て下さり、「クオリティが高くて驚いた」「隣りに座ってた子どもが『シャコンガ』を本気で怖がっていた」と言ってくださりとても嬉しかったです。ものづくりの楽しさと素晴らしさが身に沁みました。一生忘れない思い出になると思います。そしてタイトルにもある通り、告知です。7/16(日)大海獣シャコンガ 大完成披露上映会 開催決定!!昔の映画館に貼ってありそうなこだわりデザイン(手書きフォントとアナログ印刷風の文字のにじみと、かすれを見てほしいです)。ヲルガン座にて「大海獣シャコンガ」の予告編、本編、製作ドキュメンタリー「シャコンガ制作記」を上映します!オリジナル入場者特典もご用意しております!すでに多くの席のご予約をいただいておりますがもっともっと多くの方に来ていただきたいです!同時上映「シャコンガ制作記」は監督と製作担当のトークショー付き。また、支援者してくださった皆様向けに、完成した「大海獣シャコンガ」本編をYouTubeの限定公開URLにてイベント前日の7/15(土)、世界最速でメールにてお送りします。どうぞお楽しみに。また、イベント終了後にはクラウドファンディングの返礼グッズの準備を本格的に進めていきます。もちろん10000円以上ご支援いただいた方には本編を収録したDVDをお届けしますのでそちらもお待ち下さい。この活動報告ページにてグッズ制作の進捗もお知らせしていきますのでこれからもご覧いただけますと幸いです。本当にありがとうございましたこの3年間、本当に長かったです。大学の課題に取り組んでいる時も、バイトのシフト中も、大学院の試験中も、「シャコンガはよ完成させんとなあ」と考えなかった瞬間はありません(結果大学院は落ちた)。身体的にも、精神的にも本当に大変でした。コロナで撮影が思うように進まなかったり、戦争による原材料費の高騰などをうけフィルムが入手困難になったり、カメラが何度も壊れたり、そんな中1か月ほどかけ苦労して撮ったフィルムが真っ黒で何も映ってなかったり⋯。でも大変だったのは僕達だけではありません。クラスメイトや先生方の、周りの方にもたくさん迷惑をかけました。それでもみなさんは「いつできんねん」「早く見たい」と厳しくも嬉しい応援の声をかけてくださいました。作品の完成を待ってれる人がいることがこんなにも幸せなことなのかと痛感させられます。「シャコンガ」のせいでめちゃくちゃ細くなってしまった張本君、制作を手伝ってくれた上出演もしてくれた柳瀬君と宍戸君。エキストラとして出てくれた友達。映像やフィルムを提供してくださった業者様、SNSのフォロワーの方々、遠くの地元からずっと応援してくれた家族や親戚⋯。そして何より完成を待ってくださっている支援者の皆様の応援のおかげでここまで頑張れました。本当にありがとうございました。まだまだやる事は残っていますが、ひとまずここで僕の3年間感じてきたことを書かせてもらいました。これからのイベントもグッズの制作も楽しみです。「シャコンガ」を作って本当に良かったと思います。もうしばらく本作とお付き合い下さい。ここまで読んでくださりありがとうございました。六畳映画制作 三宅
こんにちは。六畳映画制作です。大学の卒業制作や就職の準備も落ち着き、本格的な編集作業を進めています。編集完了までお待ちいただいている間に、撮影方法などについて少しだけお話しします。①撮影方法を変更します。フィルムの供給停止に伴って、撮影方法を変更します。8ミリフィルムには、「シングル8」と「スーパー8」の2種類があります。僕達は今まで画像左のシングル8フィルムを使用していました。以前の報告でご紹介したように、合成の映像を作るには、フィルムを巻き戻す必要があります。しかし、その巻き戻しによる合成が可能な「シングル8フィルム」の供給が昨年から止まってしまい、現在も販売されている「スーパー8フィルム」への代替を余儀なくされました。「スーパー8フィルム」は巻き戻しができず、合成が不可能なので、新しい方法を試します。以前では「シングル8」を使用して、黒背景にモチーフを撮影し、その撮影分の秒数のフィルムを巻き戻したあと別のモチーフを撮影することで「光学合成」をしていました。今後では「スーパー8」を使用して、事前に撮影した映像をモニターに映し、その上に別のモチーフを描いた透明フィルムを重ねることで合成に近い表現をします。「オプチカルプリンター」による合成に近い原理です。「大海獣シャコンガ」では「撮影においてデジタル技術を極力使用しない」ことをコンセプトに制作を進めておりましたが、今回は苦肉の策としてモニターを使用することとなってしまいました。どうかご了承下さい。②失敗した合成シーン以前「シングル8フィルム」の合成で制作した映像にはいくつかミステイクがあるので、今後「スーパー8フィルム」を使用した新しい方法で再撮影をしていきます。「シャコン」新聞印刷の背景に白文字でクレジット表記を合成したが、完成映像では見えづらくなってしまった③期限切れフィルムの試し撮り映像「シングル8フィルム」の供給が無くなってしまった中どうやって合成シーンの再撮影をしていくか模索をしていた時に、2003年期限切れの「シングル8フィルム」を試し撮りしたことがありました。結果として映画にはとても使用できるものではありませんでしたが、思わぬ副産物としてなかなか良い映像が撮れたので是非ご覧下さい。今回の活動報告は以上です。最後まで読んで下さりありがとうございました。これからは制作メンバーも就職、進学などで環境が変わってしまいますが、それまでに何とか作品を完成させ、リターン商品についても仕事を続けながら制作を進めていきたいと思います。今後とも「大海獣シャコンガ」をよろしくお願い致します。三宅
こんにちは。六畳映画制作です。ご報告がご無沙汰していまい申し訳ありませんでした。前回のご報告の後、デジタル処理された本編映像が届きました。血と汗の結晶この小さなUSBには大学生活の半分、2年もの期間を費やして撮影した50分間の映像が詰まっています。その中から、画像ではありますが一部の特撮シーンを紹介します。まずはあるシーンを撮影した時の再現図から…飛行機の模型をさかさに吊るし、後ろでさかさの街の絵が描かれた筒を回し、さらにカメラもさかさにして撮影しています。一見何をしているのかよく分かりませんが完成した映像を見てみると・・・↓↓↓市街地を飛び抜ける飛行編隊になりました!飛行機はさかさに吊るすと、人間の心理的な錯覚で糸が見えづらくなります。それを逆さにしたカメラで映すとまるで飛行機が飛んでいるような画が撮れるのです。これも戦闘機のシーンですがさっきとちょっと違います。部屋の電気を消して、カメラと戦闘機の間には沸騰したお湯、奥に照明を用意します。これを撮影すると、、↓↓↓朝日を背に出撃する戦闘機!!お湯で水蒸気を立てることで、遠近感と朝の空気感を表現しました。8ミリフィルムの映像ではやや分かりづらくはなったものの、是非動画で見てほしいお気に入りのカットです。他にも戦車隊、破壊された街を走る自動車、以前ツイッターに投稿した電車もちゃんと登場します。本編には他にも特撮シーンがまだまだあります。何より作品の主役「シャコンガ」がまだお見せできていません。私たちとしてももどかしい気持ちではありますが、「シャコンガ」の勇姿は是非本編でご覧ください。この間、大学の卒業制作や進学準備、シングル8フィルムの供給停止などでなかなか本作の制作ができない状況が続き、活動のご報告もできず、長い間お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。本日から用事もひと段落したので本格的に制作を再開します。2月中に本編のアフレコ、リテイク、追加シーンの撮影の完了を目指します。次回の活動報告では・撮影方法の変更・一部の失敗シーン・試し撮りをした期限切れカラーフィルム映像をご紹介します。お楽しみにお待ちください。六畳映画制作 三宅