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発達障がい者が生産可能・デザイン多様・自然蒸発の16倍「飛び出すペーパー加湿器」

この商品は、ペーパー加湿器です。 特長は、発達障がい者が部品の段階から商品になるまで組み立てられることです。 目標は、このプロジェクトにおける販売実績を足掛かりに、息子と息子同様の障がい者仲間に、彼らが作った商品が、バザーではなく、店舗で販売されている様子を見せられるところまで漕ぎ着くことです。

現在の支援総額

104,000

13%

目標金額は750,000円

支援者数

26

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/10/14に募集を開始し、 2017/11/29に募集を終了しました

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発達障がい者が生産可能・デザイン多様・自然蒸発の16倍「飛び出すペーパー加湿器」

現在の支援総額

104,000

13%達成

終了

目標金額750,000

支援者数26

このプロジェクトは、2017/10/14に募集を開始し、 2017/11/29に募集を終了しました

この商品は、ペーパー加湿器です。 特長は、発達障がい者が部品の段階から商品になるまで組み立てられることです。 目標は、このプロジェクトにおける販売実績を足掛かりに、息子と息子同様の障がい者仲間に、彼らが作った商品が、バザーではなく、店舗で販売されている様子を見せられるところまで漕ぎ着くことです。

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2017/10/16 21:07

ぼんくらの私には、「誰が作ったかに関係なく売り物になるモノ」を0から思いつくのは難しい。
自分にできる範囲から探すことにした。


私は、以前から趣味で絵を描いたり飛び出すカードを作っていた。

飛び出すカードだけは、人に見せると,よく、「凄い」とか「売れるよ」と言っていただけた。

言い方を変えると、「欲しい」と言われたことはなかった。

ただ、同時に、これをペーパー加湿器にすれば良いのに、という声は何度も聞いていた。

見てくれだけで勝負できないことには全く同意だ。

一点もののアートならいざ知らず、就労を目標とした訓練で使ってもらいたいのだから、成功すれば同じ形のものが量産されることになる。

この程度のデザインで、人様に欲しいと思ってもらおうなどと目論むためには、少なくとも飾る以外の用途は必要なのだ。

 


アイデアが出るまで悠長に待つわけにはいかない。

そのまま、まっすぐ、ペーパー加湿器の案に飛びつくことにした。

思い返せば愚かな話だが、当初は、素材は簡単に手に入ると考えていた。

現にペーパー加湿器は多くのメーカーから普通に販売されている。

あれの素材を調べ、それで飛び出すカードを作ればよい。

そんなことはきっと簡単だろうからと、まずは、簡単に組み立てられるが見た目は複雑な構造の検討に没頭した。

年の瀬も押し迫る頃、基本的な構造が見えてきたので、素材探しを始めると、これが見つからぬ。

販売されているペーパー加湿器は、大抵「ポリエチレン特殊不織布」でできている。

だが、同名の商品をネットやホームセンターで探せば、コシのない布のようなものしか見当たらぬ。

仕方がないので、いくつかのペーパー加湿器のメーカーに問い合わせてみると、なんと素材は自社開発のものであり、もちろん素材は売れぬと言う。

そこに至って気付いたが、ペーパー加湿器のメーカーには、ケミカル系の企業が多い。

コシのある「ポリエチレン特殊不織布」は、各々の企業が独自に生産しているのだ。

何社か問い合わせていると、ある1社の窓口に、鼻で笑われた(と感じた)。
個人様ではちょーっと難しいかと存じます。

わかった、もう頼まん。
私はそこいらで手に入る材料で、自社開発の素材とやらと同等の性能を実現してやる。

 


しばらくは、水を吸ってもコシがある紙を探していた。
紙については詳しくもなんともないので、和紙を中心に探した。
結局、これは失敗だった。

紙の原料がパルプだろうがコウゾだろうが、原料の繊維の段階で吸水すると膨張するのだ。
吸水性の高さとコシは矛盾する。

 


そこで、今度は、完全に耐水性のある紙を探した。
それに吸水性がある布を接着すれば、吸水性はあるが、コシのある素材が出来上がるではないか。それにどちらもそう高額な素材ではなさそうだ。

私は実は天才じゃないかと浮かれるのも束の間、今度は、水を吸わせても剥がれない「紙と布の接着技術」が必要になった。

剥がれなければ良いというものではない。手間がかかる手段ではだめなのだ。
素材作りで時間がかかってしまっては、日中はサラリーマンの私に数を作ることは不可能だ。


それにしても、接着技術は、如何にも幅が広く、どこから手をつけたものやら皆目見当がつかぬ。

困った時の何とやらだ。私は、細い細いパイプを辿り、布を(布も)使うアーティスト、M.R氏に相談することにした。


ありがたいことに、次から次へとと尋ねる私に閉口せず、それはもう、なんでも丁寧に教えていただけた。まるで頭が上がらぬ。おまけにかわいい。

 


結果、なんと、接着剤の塗布も不要で、いきなり数秒で接着可能、耐水性は元から保証済みという、これ以上無い「うまい手」に到達できたのだ!

順風満帆とはこのことだ!


2016年の1月、私は浮かれていた。
 
 

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