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本日より
「ほんとうにおいしいコーヒー」
とそのほかのコーヒーとの違いとは?
をもっと深めて知っていただきたいと思いまして、まずは知っていそうで知らないことも多いコーヒー豆の正体とは?からお伝えさせていただきます。
ご支援いただいている皆さまにはメールでもご案内させて頂いておりますが、こちらでも。
長くなりますがお付き合いいただける方はぜひご一読いただけると幸いです。
さてさて。
コーヒー豆ってなあに?と改めて聞かれると…。
あれ?
結局アレってなんなんだっけ?
コーヒー豆の成り立ちをご存知の方も少なくないとは思いますがまずは簡単に。
私たちが
「コーヒー豆」
と聞いて思い浮かべるあの茶色いものは、コーヒーと言う木の実の種の中の胚乳と胚芽の部分を香ばしく炒って焙煎したものであります。
コーヒーの実は完熟させると糖度が30度にもなるフルーツでして
(スイカで10〜14度、ぶどうで16〜20度)、
じつは種周りがベタベタネバネバしていて、容易に実と種を分ける事が出来ないのだそうです。
そこで!
・そのままカラッカラに乾かす方法(ナチュラル)
・水に30時間以上沈めてふやかす方法(ウォッシュド)
の二つの方法を主流にしながら、それぞれの国や地域によってさまざまな製法で種を取り出し、発酵させられてから、いよいよ日本に入ってくるわけです。
で、です。
これもご存知の方がいらっしゃるかとは思いますが、知らない方も多そうなので今回お伝えしたかった最大のポイント!!
「コーヒー生豆は『食品』ではなく『種子』として輸入される」
私、全然知らなかった!!
コーヒーの生豆は食品ではなく植物種子として輸入されるのだそうで、検査によって虫がいると判断された場合は、一旦隔離され農薬の500倍もの薬剤によって燻蒸されてから晴れて外に出て来られるわけです。
聞くところによると燻蒸まで至るケースはそう多くはないそうですが、でも自分が飲んでいるコーヒーがゴキブリ退治に使われるバルサンよりも 毒性が強い「臭化メチル」や「リン化アルミニウム」という薬剤によって24〜72時間じーーーーっくり燻された豆であるかそうでないかは…もう判別のしようがありません。
薬剤は揮発性だから大丈夫ですよ。
麻袋に生豆を直接入れてるわけじゃなく、その内側の特殊なビニール袋にも入れているから、麻袋ごとじっくり薬漬けにされたってそれ程影響はないのですよ。
と言う声も聞かれますが、現場で働いている方からは
「あれをやられたものを飲もう、食べようなんて気には到底ならないですよ。
とにかく臭いなんてもんじゃない!!!」
と力説されたことがあります。
特にコーヒー生豆は「食品」ではなく「種子」としての扱いなため、残留農薬の基準はなく、どれほど薬が残っていようがまったく考慮されません。
すでにこのことをご存知の方で、
そうなのよ、そうなのよ!
だから燻蒸処理されない有機JAS認定されたコーヒー豆のコーヒーしか飲まないことにしているの!!
と言う方もいらっしゃるかも知れませんが、オーガニックの豆も、焙煎前の仕込みや焙煎の仕方によっては普通の豆に負けず劣らず怖い側面がございます。
日本に連れてこられても薬で燻蒸されることのない有機JAS認定を受けたコーヒー豆を選べば安心なんじゃない?
と思うのですが、ところがどっこい、ここにも落とし穴が。
コーヒーは「コーヒーベルト」と呼ばれる、赤道から南北25度あたりの地域でスクスクと育っています。
寒暖差があるとより美味しくなるそうです。
そんな地域で育まれて、遠路はるばる日本までやって来てくれるコーヒー豆たちは、袋や箱や樽に詰められ、船にきっちりと積み込まれ、風通しもなく、昼と夜の寒暖差で汗をかきながら数ヶ月と言う長い期間を船に揺られてやって来るわけです。
いやあ、本当に過酷です。
だから日本に足を踏み入れるその頃にはカビてしまうコーヒー豆がとても多いのです。
船で揺られてくる過程は慣行栽培だろうが、有機栽培だろうが環境は一緒なので、
「燻蒸処理をされないから安心!」
と、そこ一点を見るだけでは決して安心ではなさそうだぞ、と言う事を頭の片隅に入れておく必要がありそうですよね。
焙煎をされる方の中には、
「高温で焙煎するから大丈夫」
「焙煎していると表面の薄皮が剥がれるから大丈夫」
とおっしゃる方もいるようですが、コーヒー生豆に付着するトキシン系のカビ毒は、凍結しようが、300度の高温で1時間熱しようがなくならないので、カビたコーヒー豆を取り除かず、付着したカビも取り去らないまま焙煎し、高温のお湯や蒸気で抽出された日には…。
呼吸器系の弱い方はきっと大変だろうと思います。
また飲み続けると肝臓にもかなりの負担になるかと。
ちなみに、全米でかつてベストセラーとなり、バターコーヒーなるものを世に知らしめた
「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(原題:THE BULLETPROOF DIET=完全無欠ダイエット)」(デイブ・アスプリー著 ダイヤモンド社)
によると、
「カビ毒はかなり大量のコーヒーに見られる。
ブラジル産コーヒーの生豆を検査したある研究では、加工前の90%以上の豆がカビ毒に冒されており、また別の研究では、レギュラーコーヒーのほぼ50%がカビていることが判明した。」
との事。
アメリカ、カナダはカビ毒の安全基準を設けておらず、安全基準を設けている日本とは違う…だから単純に比較することは出来ないのかもしれませんが、
ブラジルからアメリカ。
ブラジルから日本。
どちらの方が輸送距離が長く輸送に時間がかかるかは一目瞭然で、安全基準を設けているからと言って、カビるカビないはまた別の問題ですからね。
「そんなこと聞いたらもうコーヒーなんて飲めないじゃないのよ〜」
と言う気持ちになってしまいますが、次回はほんとうにおいしいコーヒーの作られ方をご紹介して行きたいと思います。
遠路はるばる過酷な環境で日本にやって来てくれたコーヒー豆たち。
薬をたっぷり浴びてるのかもしれないのね!!
カビてたりもするのね!!
コーヒーが好きなのにそんなに危ないならもう飲めないのかしら…
ではなく、きちんと歓待してお出迎えして差し上げれば、とても美味しく安心して楽しめるコーヒーとなってくれるのです。
それでは続きはまた次回に。