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さて「ほんとうにおいしいコーヒー」とそのほかのコーヒーとの違いとは?
第二回目です。
(バックナンバーはクラウドファンディングの活動報告ページをご覧ください)
前回は、コーヒー豆の正体と、栽培方法がオーガニックであってもそうでなくても、コーヒー豆たちが日本に連れてこられるまでの輸送方法によってカビが発生してしまうので、ポストハーベストによる薬の心配以外にも、カビ毒という心配がある、と言う事を書きました。
えー、もう、そんなん聞いたらコーヒーなんて二度と飲めないわ…なんて思ってしまうような内容でしたが、決して脅したいわけではなく、
・知らなかったから選べなかった
(=選択肢なし)
から、
・知った上で選んでいる
(=選択肢がある中から自分の意思で決定)
そんな消費者になれた方が幸せではないですか?
これは何もコーヒー豆に限った話ではないですが、ひとまずここはコーヒー豆で話を進めて参ります。
私は人生で二回だけ、
「あ…このコーヒー、美味しい」
と五感に響くコーヒーを飲んだことがあるのですが、私たちが手掛けているコーヒー豆は、まさにこの五感に響く「本当に美味しいコーヒー」です。
この美味しいコーヒーを作るべく、薬を浴びたりカビたりしたコーヒー豆の本来の良さや特徴を引き出してあげられる方法、それは。
「流水での50度お湯洗い」
です。
赤道近くの南国で育ち、かの地で身ぐるみはがされ発酵・乾燥させられ、現地のホコリやチリなどをまとわせながら袋に詰め込まれた後は、狭い船内にぎゅうぎゅうに積み込まれ汗をかきながら船に揺られて輸送されます。
(もちろん航空便を使ったり、低温コンテナで運ばれてくる高価格設定されるコーヒー豆もありますので全てがそうではありません)
ようやく日本に到着したと思ったら、虫がいたから、はい、燻蒸〜で、コーヒー豆さんたちはもうクッタクタでお疲れです。
(燻蒸処理はあまりされる事はないとの事ですが、でも0%ではありません)
そこで温泉ならぬ、熱いお湯を用意してあげまして、
「長旅お疲れ様。さっぱりしてね!」
と源泉掛け流しの温泉のようにお湯をせき止めず、流水ですっきり洗い流してあげます。
これが水だったり、人肌程度のぬるま湯であったりすると、コーヒー豆についた雑菌たちの心地よい温度帯になってしまい、活動がさらに活発になるため、さっぱりさせてあげられません。
前回、
「カビは凍結しても、300度の高温で1時間熱したとしてもなくならない」
事は書きましたが、カビ菌が付いたものを除去して捨てる以外の解決方法はお湯で洗う事なんだそうです。
(あくまで付着だけしている場合です)
公衆衛生の第一人者であり、カビ毒なんかを研究してこられた方からも、
「お湯で洗うのは大変理にかなっている!」
と太鼓判を押されたと言うこの方法。
コーヒー豆さんたち、長旅お疲れ様♪
とすっきりさせてあげている途中のお湯は、まるでかつおだしでも取ったかな?と言うくらいに色づきます。
("コーヒー豆 汚い "で検索されると色々と写真も出てきますよ)
これを初めて目の当たりにしたとき、
「そこら辺のコーヒーはこの汚れごと焙煎して飲んでいるんですよ」
とにこやかに説明されて絶句しました。
コーヒー以外の身近なものでも、知らない世界、知ろうともしなかった世界はまだまだたくさんあるのだろうけれど…。
コーヒーもなかなかどうして、ものすごい事実がありますでしょ。
と言うわけで、まだまだ続きますが今日はここまで。
明日は、大きな企業、ロースターだって、
豆を洗いたい?
でも洗えない?
それはなぜ??
と言うところを詳しく。
それではまた明日に。