2022/01/19 10:41

igoku本出版プロジェクトにご支援いただきました皆さん、igoku編集部でローカルアクティビストの小松理虔です。あけましておめでとうございます。昨年度は皆さんから多大なるご支援をいただきありがとうございました。流石にそろそろ進捗の報告を、ということで書き込んでおります。進捗報告が遅れまして・・・・大変申し訳ありません!

編集部のメンバーの仕事やコロナの状況もあり、昨年は作業が思うように進まず、7月にクラファンが終了したものの、夏にかけては緊急事態宣言が出たこともあり作業は進まず、秋ごろから急ピッチで作業を進めてきました。年末からはさらにエンジンをかけ、語り下ろしのための対談企画などを行ってきたところです。

まず全体の編集会議ですが、以下、3回を実施いたしましたっ!!

【第1回編集会議 2021年8月5日】
【第2回編集会議 2021年8月17日】
【第3回編集会議 2021年12月23日】

ここでは、本に何をまとめたらいいのか、igokuの何について書けばいいのか、どういう人たちを巻き込めばいいのかなど、全体の企画について揉んでおります。内輪の企画会議をダダ漏れ配信されせているだけなので、それぞれ100回程度しか再生されておりませんが、100回も再生されていることに驚きです!

8月から12月までなんもしてこなかったのYO! という感じもいたしますが、その間は、それぞれのリサーチ・執筆などを進めてまいりました。


シラスでの実践

私は、本業がライターですので、書けと言われれば何万字でも書きますが、ほかのメンバーは専門的にライティングを行ってきたわけではありません。このため編集部では、igoku本に収録するための文章をゼロから書くのではなく、「語り下ろし」のプロセスを一度挟むことで、思考を明確にし、執筆に向けてのモチベーションを上げてまいりました。

それがこちらです。私、小松理虔の個人のシラス配信チャンネル『小松理虔のローカルNICEST』におきまして、複数の語り下ろし企画を行ってまいりました。※有料です

【独り語り NICEST#24】いごく本クラファン達成 地域、文化、福祉、共事の現在位置を語ります会 (2021年7月15日)
【独り語り NICEST#25】いごく本クラファン達成 地域、文化、福祉、共事の現在位置を語る会② (2021年7月30日)
【出版企画 NICEST#28】いごく本制作のため実験配信。行政とデザインについて猪狩創刊編集長に聞く(2021年8月23日)
【出版企画 NICEST#29】いごく本制作のため実験配信。行政とデザインについて猪狩創刊編集長に聞く② (2021年8月27日)
【出版企画 NICEST#30】いごくのデザインの大黒柱。高木アートディレクターが語る、ローカルとデザイン (2021年8月31日)
【出版企画NICEST#33】稀代のリサーチャーが今宵、語る。igokuとはいかなるプロジェクトであったのか (2021年9月23日)
【年末放談 NICEST#41】祭りと観光、igokuの世界観をいかに伝えるか(igoku本編集シリーズ) (2021年12月30日)

秋は、ぼく個人の時間が取れず配信も減っておりますが、これまでに7回、igokuに関係する語り下ろし企画をやってまいりました。それぞれ2時間から3時間ほどの番組ですので、20時間を超える語り下ろしをおえたかたちになります。書くべきことは、概ね見えてまいりました。


そして、執筆へ

執筆も進んでまいりました。igoku創刊編集長で、いわき市職員でもある猪狩僚は、語り下ろしから執筆を進め、igoku本に収録する文章を一部先行して、自身のnoteに掲載しております。

igoku本制作プロセス |第1話 エクエク・リョウちゃん
igoku本制作プロセス | 第2話 震災、復興、大きな挫折

おそらく、igoku本猪狩パートの重要な部分になるかと思われます。

また、ぼく個人も、光文社新書noteにおきまして、igokuについて振り返る1万字ほどのこんなテキストを書きました。

#07_「リモート」の対義語が「ローカル」だと気づいたとき、メディアについて分かったこと|小松理虔

これは、ローカルメディア全般について書いたテキストですが、ぼくにとってigokuの経験が大変大きく、igokuでの協働は、ぼくのメディア観を大きく変えました。本稿で言及している「半取材」や「場もメディア」という話は、igoku本の小松パートの大事なキーワードになるかと思います。

また、こちらはオープンにはいたしませんが、アートディレクターの高木もすでに2万字を超えるテキストを執筆。リサーチャーの江尻もまた3万字ほどのテキストをすでに仕上げておりまして、これからテキストの修正、フォーマットへの落とし込みというプロセスに入るかたちになります。


で、いつ完成するの?

今後のスケジュールですが、上がってきたテキストの直し、編集、さらにはデザインなどを考慮すると、校了までにはあと数カ月はかかり、皆さまとお約束していた「年度内」のお渡しが難しくなっております。以上のように、鋭意、制作は進めておりますので、スケジュールの遅れに関しましては、ご寛恕いただけましたら幸いです。今後、メンバー全員でもう一度スケジュールを見直し、改めて皆様にお知らせいたいたします。

現在、ある版元とigoku本の出版について話を進めております。当初は「完全自費出版&書店取扱なし」という形での出版を目指しておりましたが、企画に興味を持ってくださる編集者と出会い、現在、書店での取り扱いも含めて、話を進めております。版元の編集者が入ることで、編集の精度も上がるかと思いますし、書店売りの未来も開かれます。

完成まではいましばらくのご猶予をいただきますが、編集部一同、なんとか少しでもいい形で出版できるよう、作業を進めてまいりますので、どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。また、今後も配信などを通じて進捗をお伝えしてまいります。一部有料のものもありますが、youtubeでの配信は基本無料となっております。ぜひご覧くださいませ!


小松理虔