こんにちは。認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)の辻本です。
プロジェクトをご支援いただきありがとうございます!
私たちのプロジェクトでは、幼い頃から路上で暮らしてきた若者たちがスキルや知識を身に着け、自立できるよう総合的にサポートしています。そこで、これから何回かに分けて、具体的にどのようなサポートをしているのか、ご紹介したいと思います。
1回目の今回は、『自立のための心構え・お金の使い方を学ぶ』ためのサポートについてです。
プロジェクトに参加する若者の多くは、他のストリートチルドレンの子どもたち同様、十分な教育を受けていません。なかには、小学校を卒業していない若者もいます。
例えば日本では、小学校の夏休みの宿題で、「●回お手伝いする」など目標を立てて取り組む課題が出たりしますね。そうして、私たちは目標を立てること、それに向けて努力すること、達成した時の喜びなど小さな成功体験を重ねています。
しかし、路上で暮らす若者たちは‟何かをやり遂げた”という経験に乏しいため、目標や計画の立て方などから丁寧に学んでいきます。
▼ライフスキル・トレーニング
若者たちが一番初めに参加するのがこのトレーニングです。「自己認識」「対人関係の構築やコミュニケーションの方法」「感情やストレスに前向きに対処する方法」「批判的思考と意思決定」「課題解決」などをテーマに学びます。この研修を通して、自分自身を成長させるためには何が必要か?を学び、目標を達成できるように導きます。
▼金銭管理教育
この研修では、「目標の立て方」「欲しいもの(Wants)と必要なもの(Needs) 」「貯金の仕方」「予算や計画の立て方」について学びます。この研修の後、多くの研修生は実際にお金を貯めることにチャレンジします。過去の研修生からは「お金の管理の仕方や貯金の方法を学べてよかった」という声が寄せられていて、人気の高い研修のひとつです。
▼道徳教育
道徳教育では、若者たちの内面的な成長を促すために、身近なたとえを使いながら、「人には誰にでも良いところがある」「間違いは正すことができる」「自分自身を磨くことが大切」といったことを学びます。
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こうした研修を通じて、職業スキルや生計技術の学びや自立の土台が作られていくと、私たちは考えています。皆さんにも活動のイメージが伝わればうれしいです。
引き続き、応援をよろしくお願いします!