4月3日(日)の状況です。
福動さんによる毘沙門堂の建ち起こしが終わり、床下での作業ができるように井桁を組んでお堂全体を嵩上げしています。ブルーシートを被せていますが、建ち起こしの前に屋根瓦は撤去しています。
向拝(正面前面の2本の独立柱で支える、立ってお参りする部分)の柱は大きくねじれていたため撤去しており、新しい柱に取り替える予定です。
向拝の梁や水害で外れた建具などは廃棄せず、できるだけ旧材を使うために敷地内に保管してもらいました。使えない場合も、同じ材料・寸法・形状で作りますので、とにかく保管しておく意味があります。ちなみに屋根瓦はセメント瓦で当初のものではなく、今回は新しい瓦に葺き替えますので、廃棄しました。
基礎を作る前に、床下に溜まった泥を撤去する必要がありますが、床下空間には重機が入らないため、人力での大変な作業になります。基礎を作った後、再度土を埋める作業が必要ですが、これも大変な作業となるため、ボランティアの皆さんにご協力いただくワークショップを開催する予定です。
正面中央の柱の足元は断面の半分近く腐っていますが、ここは根継ぎ(上部は旧材のまま下部だけ新材に取り替える。その際に構造的に弱くならないような継手で継ぐ。)で対応したいと思います。