こんにちは。クラウドファンディング開始から5日目です。
たくさんの応援をいただきまして本当にありがとうございます。
今日は伝統という言葉についてお話させてください。
私たちの仕事は伝統工芸と呼ばれる仕事です。そのため、伝統ってなんだろう?
と、自問自答することが多いのです。
伝統とはなんぞや?
私の大切にしている言葉を今日はご紹介します。
「伝統とは火を守ることであり、 灰を崇拝することではない。」
グスタフマーラーという作曲家の言葉です。
私たち及富は、今年で創業から173年目を迎えました。過去の作品を見るたびに、時代ごとに挑戦をしてきた足跡をみることができます。
今、私たちが目にするありふれた鉄瓶の形も、実は昔の人が考え、挑戦してきた結果です。
伝統と革新、それが及富のモットーです。
時代の変化にあわせて、一人の職人でありながら適応することが求められてきました。
小型の鉄瓶を制作し、急須として販売する、これも画期的な歴史の一つでもありますし、夏の風物詩である南部鉄器風鈴もその一つです。
自分たちが、お客さんに提供できる感動はなんだろうか?ただ、目の前のものを作るだけではなく、物語を紡いできた結果として、今日多くの人に伝統工芸をお届けできていると私は考えます。
これからも火を絶やさず、守っていきます。
及富 菊地海人