流鏑馬の射手装束や馬具は、とても特徴的なものとなっております。
ぜひ説明をさせてください。
流鏑馬神事に出場する射手は、鬼面綾檜笠(きめんあやひがさ)をかぶり、直垂(ひたたれ)または素襖(すおう)を身につけます。
左腕には各射手の家紋が金糸で縫い取られた射籠手(いごて)をつけ、腰には鹿の夏毛で作られた行縢(むかばき)をはきます。
行縢の上から太刀を佩き、前差し(鎧通し)を差し、手袋をつけ、足袋、射沓(いぐつ)をはきます。
重籐(しげとう)の弓を持ち、腰には神頭矢(じんどうや)と呼ばれる鏑矢を手挟みます。
神事では血を忌むことから鏑矢には鉄の鏃を付けません。
流鏑馬で用いる馬具は、和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)と呼ばれる日本独特のものです。
いずれも現代では製作技術が絶えており、骨董品を補修しながら使用しています。
和鞍は木製で、前輪(まえわ)、後輪(しずわ)、居木(いぎ)、四方手(しおで)などで構成されます。
和鐙は鉄製で、足を包み込むような大ぶりのものです。舌の形に似ていることから舌鐙(ぜつあぶみ)とも呼ばれます。
大きく重いため安定性があり、この和鐙によって射手は立ち透かしが可能となるのです。
流鏑馬をご覧いただく際には射手装束と馬具もご注目ください。
目標金額350万円【2021年12月15日(水)まで】
伝統の技、流鏑馬の馬場に散水用設備、更衣室と日除けを!安心して稽古を続けるために