鎌倉教場の「今」をお伝えします。
今回は「鎌倉教場の来場者」についてです。
鎌倉教場には時折来場者の方がいらっしゃいます。
来場者は「一般見学者」「行事の見学者」「入門希望の見学者」「取材関係者」などです。
まず、「一般見学者」としては、稽古の見学や流鏑馬に親しむ企画への参加者が想定されています。
鎌倉教場は、鎌倉市の敷地をお借りしていることから、鎌倉市にお住いの方々に「地元に伝わる伝統文化としての流鏑馬」に親しんでいただくことも大切な活動の1つとなっています。
そのため、開設前から運営が安定し次第、定期的に稽古の見学会などを行うことを想定しておりました。
しかし、コロナ禍のため、全ての計画がストップすることになりました。
現時点では、感染状況は落ち着いているように見えますが、第6波が危惧され、新たな変異株も発見されるなど、もうしばらくは状況を注視しなければならないと見込んでいるところです。
コロナ収束を願ってやみません。
また、「行事の見学者」は文字どおり、鎌倉教場で本格的な流鏑馬を実施した際の観覧者のことです。
このたびのクラウドファンディングに一定額以上御支援くださった方には、「鎌倉教場開設1周年記念流鏑馬」に御招待させていただきます。
令和4年3月20日を予定しており、無事開催されれば、鎌倉教場で3回目の本格的な流鏑馬となります。乞うご期待です。
もっとも、その時点でコロナがどうなっているかは分かりません。
感染状況によっては、展示スペースでの射手による解説を中止したり、観覧者数を制限する場合もあり得ますが、感染症対策を万全にした上で、可能な限り皆様をお出迎えできればと考えております。
御支援の程よろしくお願いいたします。
「入門希望の見学者」は、流鏑馬の維持継承の担い手になってみようと志した方のことです。
いきなり入門するのではなく、まずは鎌倉教場で稽古を見学していただくことにしています。
これは、流鏑馬の稽古は身体的にも大変で、時間的な制約も厳しいことから、稽古がどのように行われているかをじっくり見ていただく必要があるために行っているものです。
こちらの見学も、感染者数が増大していた頃は中止していたのですが、現在のように感染状況が落ち着いているときは受け入れております。
年間10人程度が見学し、3~4人が新たに入門しています。
気になる方は、是非、大日本弓馬会まで御連絡ください。
「取材関係者」は、文字どおりです。
新聞、雑誌、テレビなど色々なメディアから鎌倉教場の取材希望が届きます。
このようなときは、取材の趣旨を確認し、鎌倉市から敷地をお借りしている趣旨に反することなく、且つ鎌倉の流鏑馬に関する広報効果が見込めるようであれば、取材に応じております。
市有地を公益社団法人が借りて使っている以上、民間事業者が利益目的で取材をすることは認められておりません。
そのような中ではありますが、鎌倉教場の開設から約1年が経ち、その間に複数の取材申込みがあり、各社とも流鏑馬への深い理解と伝統文化の維持継承の必要性を認識していただき、良い取材をしていただいてきました。
ありがたいことです。
直近では、令和3年12月に新規開設予定のYoutubeチャンネル「(仮)サムライチャンネル」から取材を受けました。
この取材は、日本伝統文化の魅力を海外に発信することで、激減したインバウンドを回復させ、日本を元気にすることを趣旨としており、大日本弓馬会の流鏑馬を題材に取り上げたものです。
鎌倉に世界で唯一といってもよい完全な本番も実施できる流鏑馬専用馬場があること、この馬場で流鏑馬の稽古を積むことで技術を継承していること、など鎌倉教場の重要性が盛りだくさんの内容となる見込みです。
大日本弓馬会の流鏑馬だけでなく鎌倉教場の広報周知にも繋がり、ひいては鎌倉市と鎌倉の伝統文化としての流鏑馬も大いに世界に喧伝されることになります。
このような取材を受けることができたのも、全て鎌倉教場あってのことです。
これほどの見事な流鏑馬馬場は、そうそう見当たる代物ではありません。
日本一、世界一の流鏑馬馬場といっても過言ではないでしょう。
取材に来られた方々も、あまりの見事な馬場に感動していました。
その感動がそのまま映像などに反映され、諸外国の方々に強く響くことを期待してやみません。
このように振り返ってみると、これだけの環境で稽古をさせていただいていることに、改めて感謝しなければなりません。
皆様、改めましてまことにありがとうございます。
そして、その上でとなりますが、更なる環境改善のため、最低限の付帯設備として、更衣室、散水設備、日除けの設置はどうしても必要です。
贅沢はいたしませんが、せめて着替えるところ、水、“馬が”暑さをしのげる所だけは、何とか整えさせていただきたく、皆様の温かい御支援をお願い申し上げます。