皆さんは、バスの声って聴いたことがありますか?
声楽の声の種類で一番に思い浮かべるとしたら、
おそらくはソプラノかテノールでしょうね。
もしかしたらバスの声というのは、
一番耳なじみが少ないかもしれません。
声楽の声の種類の中でも一番低い音を出すもので、
例えばオペラでは、威厳のある国王とか、偉いお坊さんとか、
あるいは年老いた父親とか、反対に悪魔とか、
そんな役柄を演じることが多いのです。
NHKラジオ『ラジオ深夜便』でもおはなししましたが、
私が、こんな低い声に変わったのは、小学校6年の時。
ある朝突然の声変わりでした。
両親に「おはよう」とあいさつしたときの、
あのおどろいた顔は、今でもハッキリと覚えています。
そして歳をおうごとに低くなり、
普通に話すときでも、気をつけていないと、
低すぎて何を言っているのか聴き取れないときがあります。
先日も、某テイクアウトで「もう少し高い声でお願いします」
と言われてしまいました(笑)。
歌声となると、重々しいとか、どんくさいイメージがついて回ります。
でもね、決してそれだけではないんです。
バス歌手でも、明るく軽く歌うことは出来るんですよ。
どうか、新しい声の世界を知ってくだされば、うれしいです。
日本、いや世界でも、バス歌手は数が少ないので。
そんな数少ないバス歌手の活動を、支えてくださるのが、
皆さまのご支援でございます。
どうぞ宜しくお願い致します。