私の俳優としての一面をお話ししますね。
私は声楽家のほかに、俳優としても活動しています。
若いころから小劇場をベースに演劇の舞台に立ってきましたが、
最近の活動は、シェイクスピア演劇にしぼっています。
長年にわたって声楽をやってきたせいで、
私の話し声も、やはり声楽の発声になってしまっています。
その声を活かせるのは、やはりシェイクスピア演劇だと思っています。
ヨーロッパ留学のときに、ついていた声楽の先生に、
先生の演技コーチの方を紹介してもらい、
その方からスタニスラフスキー・システムによる演劇教育をうけました。
帰国してからは、ミュージカルの舞台が主になったため、
中々演劇と関わる機会はありませんでしたが、
教えていた大学の同僚だった三輪えり花さんと出会い、
三輪さんが主催している『シェイクスピア遊び語りシリーズ』に出演、
現在では、その常連出演者となっています。
また2018年には、河合祥一郎さん演出の『お気に召すまま』にも出演しています。
その他、私自身は会員ではありませんが、国際演劇協会日本センターの公演に、
俳優として客演しています。
そんな私の、俳優としての一面も知ってもらいたくて、
第七回のリサイタルより、シェイクスピアの一場面を、
朗読で披露するようになりました。
今回、第11回リサイタルでも、披露する予定です。
名作『ヘンリー四世』から、デブの騎士サー・ジョン・フォルスタッフが登場する、
愉快な場面を取り上げようと思っています。
私のバスの声とともに、その滑稽な演技をお楽しみいただければ嬉しいです。
実現に向けて、皆様のご支援を宜しくお願い致します。