山口県の とある埠頭で生きる 沢山の野犬たち
ここに棄てられたのか、少しでも穏やかに生きる為
ここに やって来たのか、それは誰にも分からない。
命があるから、生きていたい
生きていたいから、場所と餌を求めたい
この当たり前のことが、彼らを見ていると それそのものが
戦いに見えてくる。
海岸沿いで吹きさらしの冷たい風が 吹く中
餌を与えても、カラスや鳶に餌を素早く取られてしまう
その中、我武者羅に食す犬たちの傍らで群れの掟なのか
後ろでお座りをしながらじっと眺めるだけの 犬
どこで怪我をしたのか片足がもげた状態で子供を産み
四か月間、育て立派に成長した四匹の仔犬たち
ガリガリの身体でありながら、口にした餌を咬みほぐし
子供たちに与える この母犬を見ていると、優しい母犬という
そんな形容詞では足らない、強い愛を実感として感じたものだ
この地区は数年前まで、トラばさみやワイヤー捕獲などが
(写真ラスト二枚)繁栄にあったと確かな情報筋から聞いた。
もとはと言えば人間が捨てた愛玩動物が
こんなにも健気に、こんなにも強い愛で生きる背景を
その心も体も根こそぎ、ニンゲンが奪っていた現実に
目を覆う・・。
社会に野犬は存在してはいけないと言いながら
自分勝手に捨て、自分勝手に虐待する ニンゲンとは
どこのだれで何者なのだろうか・・。
生かすために保護をする
守るために生かすという姿勢が人間の責任であり
人間の義務ではないだろうか。
2000の野犬たちを救え!プロジェクトは
せめて人間らしく ありたいと思います。