早稲田大学創造理工学部教授 大河内博先生よりメッセージも頂いています。
「自宅を新築して入居した際,工期が遅れていたために内装に使われた接着剤の乾燥が不
十分だったようで,入居とともにシックハウス症候群の症状を示すようになりました。一
週間ほど室内換気をして症状はおさましましたが,その後,リフォームしたばかりの部屋
に入ると症状がでます。昨年も家内の母の引っ越しを手伝った際に,リフォームしたばか
りで大変でした。頭がずっと重く,鼻水がとまらず,目が開けられるなくなり,何も出来
なくなります。私の場合はその場を離れれば症状はでなくなりますが,このような症状が
ずっと続く化学物質過敏症,香害では本当に大変であると思います。
私はこれまで富士山など野外をフィールドにして大気環境問題に取り組んできましたの
で,室内環境については素人ではありますが,大気中マイクロプラスチックの研究を始め
たことをきっかけとして室内環境に関する研究も始めました。環境化学者の立場から科学
的根拠を出せるように,室内環境計測を進めていきます。また,私が理事を務めている大
気環境学会にも,学会として取り組んでいただけるよう働きかけをしていきたいと考えて
おります。」