現在、okudo中村舎はかまどご飯屋さんとして、改装工事を進めていますが、元々はコワーキングスペースとして運用し始めたのが始まりです。今回はコワーキングスペースとして運用し始め、難航した様子をお伝えします。
okudo中村舎は2021年6月にオープンしてから、コワーキングスペースとしての利用はほぼありませんでした。5ヶ月運用しての一般利用客は10名にも満たない状態です。
オープン当初から、新型コロナウイルスの影響で、いなべ市外の人を呼ぶのも難しく、イベントや周知活動が十分にできなかったことも逆風となっています。
また、コワーキングスペースという運用方法は、古民家であるokudo中村舎と相性がよくないということもわかってきました。
相性が良くない理由①:古民家コワーキングスペースと企業での利用の相性が悪い
古民家特有の田の字型の開放的な空間は、コワーキングスペースと相性がよくありません。コワーキングスペースで仕事をしたい人の中には、個室を使いで情報漏えいに配慮しなければいけないという問題があったためです。
田の字型になっており、風通しがよいため、夏場でも涼しく過ごせるのが古民家としてのokudo中村舎のよさでした。個室を作ってしまうと、閉鎖的な空間となり、風通しのよさという強みは失われてしまいます。
相性が良くない理由②:地域の人にとって馴染みがない
いなべ市では、「コワーキングスペース」に馴染みがない方が多く、利用の仕方がわからない方も多数いました。
「ここは何屋さんなのか?」
「コーヒーは飲めるのか?」
「ご飯は食べられるのか?」
そのような声を、地元の方からは、多数いただきました。
コワーキングスペースからかまどご飯屋さんへ
今回のクラウドファンディングは、okudo中村舎をコワーキングスペースとしてだけではなく、かまどご飯屋さんとして運用するためにはじめました。
コワーキングスペースとしての運用は、okudo中村舎の魅力を十分に伝えられないということが大きな理由です。
okudo中村舎の魅力は古民家ゆえの居心地のよさが挙げられますが、それだけではありません。
現役で使えるかまど、昔ながらの食器やが利用できる状態で残っていること、かまどご飯のおいしさやかまどでご飯を炊く様子、昔ながらの暮らしを体験できることもokudo中村舎の強みです。
今回のクラウドファンディングのリターンとして、「かまど体験」や「藁草履体験」などの体験をご用意しております。
こうした昔ながらの暮らしのよさや知恵をぜひ体験してみてください。
(文:城裕介)