こんにちは。プロジェクトオーナーの小林駿です。
残り5日。よろしくお願い致します。(諸事情により公開が遅れまして申し訳ございません)
さて、実は先日、ウマフリ様にて馬っこパーク・いわて様をインタビューした際の記事を掲載させていただきました。
インタビュー記事はこちら!
10月にも1本目のインタビュー記事を公開前に掲載させていただきましたが、今回はまた別のインタビュー記事。
そのテーマは「引退馬支援」
このプロジェクトはもちろん、私もこの活動報告の中で何度も何度も触れてきていることについて、実際の現場で働き、馬の為に動いている方の想いを述べていただきました。
詳細はインタビュー記事をご覧いただければと思いますが、その中で心に残った言葉がひとつ。
「その馬の幸せを第一に考えてほしい」ということです。
この記事を読んでくれている方、また当プロジェクトに興味を持っていただいている方の中には、もしかしたら引退馬支援に興味を持ち、その先に動いてみようと考えてくれている方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたら、既に活動していただいている方も。
そのような方々を含めて、私からも出すぎたお願いではありますが、この言葉は大事にしてほしいと思っています。
引退馬支援には様々な道があります。
先日も書き記したように、「いのち」を扱い、その馬が余生を幸せに過ごすためのお仕事です。
その道に明確な正解はなく、試行錯誤を繰り返すことになります。
ただ、考えるべきは我々人間の安息や幸せでなく、彼ら自身の幸せ。
私達がどれだけ豊かになり、豊潤な資金を回せるようになったとしても
肝心の馬達に気が向いてなければいけません。彼らの生活を、健康を考えて動くのが引退馬支援なのですから。
だからこそ、単なる「可哀想だから馬を買いたい」「処分されてしまうならお金は厳しいけど引き取りたい」と言うのは、彼らにも私達にもメリットのないことになってしまいます。
以前、肥育取引行になった子を引き取りたく訪れた人が、「肉の値段は今安いですよね」と業者の方に問い、怒りを買ったというお話を見たことがあります。
そしてその後、100万円出してくださいって言ったら買えますかと問われた時、買えません。と言われたので断ったとのお話も。
その後、北海道にいるうちにその牧場に引き取りを申し出なかった理由を尋ねると、その馬の残り寿命と財布の中身を計算して考えたという事が記されていました。
ここからは引退馬支援を考えている人に、私から皆さんに1個伝えたいこと。
それは、悪気があってもなくても、その業界で働いている人の神経を逆なでするようなことを行ったり言ったりしないでほしいという事です。
肥育取引で馬肉となってしまう子も、ひとつの意味では経済動物としての役割を果たしています。その考えがだめとか、引退馬支援を行っているものとしておかしいとか、色々な考えはあると思います。(実際ゼミで言われたこともあります)
ですが、そこで懸命に働いている人がいます。その場所で懸命に、その馬の最期まで寄り添い、お世話をする人もいます。
それは肥育取引に限りません。異種業界提携をする時は、牧場のスタッフさんだけでなく、全く別の場所で働く方たちと接することもあります。
関わる人たちを、どこかで侮辱するような言動や行動はしないでほしいというのが、私からのお願いでもあります。
そして、彼らを家族として迎え入れ、接してほしいという事。
その馬の余命や寿命を計算して迎え入れたりするのも、私個人の意見ですが賛成できません。そうやって受け入れた場合、その計算した年月より長く生きた場合の事まで考えられなくなってしまう可能性が大きく、その後の面倒を見ることが困難になってしまいます。
何より、自分たち家族の余命や寿命を計算して接してほしくないです。
これが、引退馬支援に取り組むうえで考えてほしい、私個人からのお願いです。
それでは皆様、また明日!