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捨て犬61匹を殺処分から守りたい。犬の保護活動を持続したい。

葛城久雄さん(69歳)は、長崎県佐世保市で、20数年間もの間、たった一人で山に捨てられた犬61匹を保護してきました。貯金も、年金も全て犬の餌や病院費用で失っても葛城さんは犬を守り続けています。Team Katsuragiはそんな葛城さんの野生犬保護活動を応援し、クラウドファンディングを立ち上げます。

現在の支援総額

2,594,000

58%

目標金額は4,400,000円

支援者数

388

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/08/04に募集を開始し、 388人の支援により 2,594,000円の資金を集め、 2021/10/08に募集を終了しました

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捨て犬61匹を殺処分から守りたい。犬の保護活動を持続したい。

現在の支援総額

2,594,000

58%達成

終了

目標金額4,400,000

支援者数388

このプロジェクトは、2021/08/04に募集を開始し、 388人の支援により 2,594,000円の資金を集め、 2021/10/08に募集を終了しました

葛城久雄さん(69歳)は、長崎県佐世保市で、20数年間もの間、たった一人で山に捨てられた犬61匹を保護してきました。貯金も、年金も全て犬の餌や病院費用で失っても葛城さんは犬を守り続けています。Team Katsuragiはそんな葛城さんの野生犬保護活動を応援し、クラウドファンディングを立ち上げます。

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2021/12/10 12:11

ご支援者の皆様、今日はお知らせがあります。

12月10日をもって、teamkatsuragiは活動を無期限終了することになりました。

犬達の飼い主である、葛城さんのご意向です。

私達チーム(鈴木あゆ+坂上麻由子)が窓口でいる限り、犬は譲渡に出したくない。
今後自分と自分の犬達に関わって欲しくない。

これが葛城さんの揺るぎない結論です。

犬達の未来の障壁になるのなら私たちがいる意味はありません。


クラファン紹介文にも書きましたが、クラファンを立ち上げたきっかけは、私達と葛城さんが友達だったから、それだけです。犬については知識も経験も少ない、保護活動に関してはど素人の親友二人組で「チーム」と名乗りましたが、犬の保護団体さんになるぞと名乗りをあげたつもりも、今後そうなるつもりもありませんでした。ただ、過去5年間、チームメンバーの一人にお金を借りないと生活ができなかった葛城さんと犬達の現状を見て見ぬふりができなくなったので何かできないかと二人であれこれ考え、クラファンを思いつき、立ち上げただけです。

これからお話しする内容は、知らなくてもよかったと思われる方もいらっしゃると思います。そこまで詳しく事情を知らなくても良いと思われる方や、長い話は聞きたくないと思われる方もいらっしゃると思います。

ですので、全体を4つに分けました。各番号に書かれている内容の要約をお伝えしますので、お知りになりたいと思われる項目だけをお読みくだされば幸いです。


1. 葛城さんと私達が話せなくなった理由


さて、8月にクラファンが始まって10月に終了するまでの2ヶ月に様々な予測不可能なドラマがありました。

人には誰しも触れられたくないことがあります。

葛城さんにとってそれはどうやら犬達の健康や飼育状態について疑問を抱かれたり、口を出されることだったようです。

きっかけはとある支援者様から、愛犬がフィラリアで苦しみ、大手術を経て命を救うことができた、という話を聞いたチームメンバーがフィラリアにかかっている犬が数多くいる現状に不安を抱いて、「クラファン資金でフィラリアの薬を買いましょう。」と提案したあたりだったと思います。「里親先でやればいい。」という返事にメンバーは疑問を抱きました。生まれてから一度も首輪をつけたことも、他の人間に対しての免疫もない犬達です。簡単に里親に出せない犬達なのにいとも簡単に「里親がやればいい」というのは無責任なのでは?と言ったメンバーに対して、怒号が返ってきました。「俺の決めることを黙ってハイってきいとけばいいんだよ!返事はハイ!それだけ!」
8月末のことでした。

長い親交期間で初めての怒鳴り声も衝撃でしたが、これまでフラットで対等だったはずの友人関係がいきなり「俺がボスだから従え」とでも言わんばかりの主従関係を主張されたことも衝撃でした。結果、チームメンバーは深い心の傷を負うことになりました。とりわけ、過去5年間、葛城さんが同チームメンバーにお金を借りに来ていたという事実や、クラファンをチームで準備したり、クラファンを宣伝するためにプライベートの時間をすべて注ぎ込んでいたという当時の現状もありました。

この後も何度か怒鳴られたことが原因で、メンバーは葛城さんと直接話すこと、電話することができなくなりました。例えば、ご支援者様から餌が届いたことを知らせる電話をかけなければと思うと、また怒鳴られてしまうかもと手が震えたり、不安で眠れなくなったりと世間で言うPTSDのような症状が起きてきたのです。9月中旬のことでした。

ただ、まだこの当時のチームは、第三者が来るのであれば、会話をせずに葛城さん宅に行く事はまだできていました。

ですが、それすらもできなくなる出来事が起きました。


2. 交友関係の終わり


10月中旬、譲渡のために佐世保を訪れていた甲斐っとランドさんに挨拶をするためにアポなしで葛城家に行ったメンバーが聞いたのは、耳を疑うようなチームに対する批判でした。

「チームは盗人。」

また、葛城さん宅を訪れた別の方からも葛城さんがチームについてこう言っていたと聞きました。

「お金は人を変える。」

その言葉は、最後のやる気すらを打ち砕くのに十分な打撃でしたし、看過できない批判でした。

チームメンバーと葛城さんの親交は30年来のものでした。

お互いの信頼があったからこそ成立している関係だったはずです。

長年の犬の保護活動のことを葛城さんから聞いていた私たちは、葛城さんのことを信じ、尊敬していました。

葛城さんにとっては、メンバーは継続的にお金を無心してもいいと思うほど親しい相手であったはずです。

「葛城さん、またお金かしてってきたよ。私しかいないんだって」

過去5年間、週1から月1のペースでお金を無心にきていた葛城さんと、それがストレスだとこぼしていた親友。「犬を助ける活動のための借金だから。素晴らしい人だから」と信じて、そこから現状を解決するためにと2人でクラファンを立ち上げようと思い、実行するまでと、クラファンを広めるために費やした日々のことが、走馬灯のように脳裏に駆け抜けて行きました。

30年の信頼が、たった2ヶ月で壊れるんだ。

人の心と人間関係の脆弱さに、やるせなく、虚しい気持ちになりました。

ちなみにご支援者様への収支報告でも明らかにしたように、私達には1円も入ってこないクラファンです。

友情で始めた葛城さんへの支援を、友情の根底が崩れ、なにより心の健康を壊してもなお続けることはできません。さらに、私達が手出しすることを望まないのは飼い主である葛城さんのご意向ですので、これ以上なにもできることはありません。この時点で、teamkatsuragiの活動終了は私達の中で決定事項でした。11月上旬のことになります。

支援者様からいただいたお金をきちんと公約通りに使った後に辞めよう。二人でそう決めました。


3. 譲渡の消滅


そうは言っても、犬たちの今後は気がかりでした。

できれば犬たちにはもっと清潔な環境で暮らして、散歩に行ったり、広々とした世界を見たりしてほしかったです。

ですので、甲斐っとランドさんが3頭引き取ってくださり、うたちゃんが小森ちゃんに引き取られた時は、本当に感動しました。

甲斐っとランドさんに引き取られた3頭の写真を見ると、つくづく譲渡ができてよかった、と実感することができます。本来ならさらに6頭も引き取っていただく予定でした。

現在の三頭

ですが、ここでうたちゃんの失踪事件が起きました。

彼女の失踪をきっかけに、葛城さんに関わる様々な人たちの心の奥にあったものが表に引き出されてきました。ここで強調したいのは、発端はうたちゃんの失踪であったとしても、それが原因ではないと言うことです。うたちゃんの失踪があってもなくても、遅かれ早かれ同じことが起きていたと思います。心に渦巻いていた疑心暗鬼が外に出るきっかけになったというだけです。(私達は、うたちゃんが早く発見されて、小森ちゃんの元に帰れますことを切に願っています。)

戻っておいで、うたちゃん。
写真提供: eigoro0316

ざっくり説明すると、葛城さん宅から犬を引き出したい人々(チーム含む)Aグループと、葛城さんが犬を飼い続けるのがいいと主張する人々Bグループがいたということです。

そして、葛城さんは、自分が犬を飼い続けるのがいいと言ってくれるBグループ以外を排除することを決めたのです。

まず葛城さんは甲斐っとランドさんに犬を出さないことを決めました。

次に葛城さんは、私達チームを排除することを決めました。電話も着信拒否になりました。

この時点では既に、葛城さんとチームの間に直接のやりとりは成立していませんでしたが、ここに両グループからの信頼も厚く、常に中立の立場の方がいらっしゃいました。去勢避妊手術を無料で行ってくださったとある獣医さんです。また、獣医さんのおかげで、クラファンの公約に掲げていた、犬達への医療目標を完遂させることができました。

さて、前回の収支報告にも書きましたが、クラファン開始当初から私たちは、関西のとある保護団体さんと連絡をとり、人慣れしそうな2~3頭(ラインなど)の譲渡を12月に譲渡するお約束をいただくことができていました。テレビに取り上げられたこともあるような名実ともにある大きな団体さんです。

葛城さんも当初からこちらの団体さんに出すことには一貫して乗り気でした。

チームとしては、葛城さんの犬たちにできる最後の仕事だと思っていましたので、数ヶ月、担当の方とお話をして、ようやく確約をいただいた時には、かなりの達成感がありました。

ですが、獣医さんにこの由を葛城さんに伝言してもらったところ、葛城さんから次のような返事が返ってきたそうです。

「まゆ達が窓口になっている限り、犬は出さない。(グループBの人たち)が窓口になるなら犬を出す。」

3ヶ月のやり取りの後で、ようやく身を結ぼうとしていた譲渡の話が身を結ぼうとした段階でいきなりチェンジを通告されたことには唖然としました。ですが、目標としていたのは犬の譲渡であり、それが達成できるならとこの条件をのみ、団体さんに「窓口が代わります」とお話ししました。ですが、団体さんもまた、3ヶ月やりとりをしてきた相手から別の相手へと急に窓口が変わったことへの不信感をあらわにされ、結局、譲渡の話自体が消滅する運びになりました。

最後にこれだけは成し遂げてから離れようと思っていた譲渡の話がことごとく無くなってしまったことで、心の中ですでにか細くなっていたやる気の糸は完全にぷつんと切れてしまいました。


4. クラファンで達成できたこと。引き継ぎの件。


さて、私達の活動はこれで終了になりますが、これからの葛城さんと犬達には、まだグループBの方々がいらっしゃいます。

葛城さん曰く、里親ボランティアの経験も豊富な方達です。

ですので、私達も犬達の今後をその方達にお任せすることにいたしました。

それでは最後に、クラファンを通して実現することができた項目を振り返っていきたいと思います。
以下に達成できたことは全て皆様のご支援のおかげです。


1.  全頭の去勢避妊手術
2.  全頭の10種混合ワクチン
3.  全頭の狂犬病ワクチン(葛城さんの希望により、全頭の飼い主登録も)
4.  ノミ・ダニ薬(今年度分と来年度分の両方)
5.  フィラリア薬(今年度分と来年度分の両方)
6.  動物病院への借金返済(皮膚病と甲状腺機能障害の犬達の治療費滞納分)
7.  譲渡費用(甲斐っとランドさん宅に行った3頭の空輸代、医療費)
8.  1000kg以上の餌 (ご支援者さまからの餌のご支援分と800kgの購入分)
9.  クラファンご支援者様による継続支援のお申出
10. 扇風機3台、冬用毛布など物資のご支援による住環境の改善

とても短い活動期間でしたが、この達成項目を見ただけでも、今回のクラファンをやったかいはあったと誇りを持って言うことができます。

お忙しい中、熱い思いのこもったご支援をいただき、犬達に代わって深く感謝いたします。

一人ひとりの優しい心が集まってこんなにも大きなことが達成できました。

心優しい皆様にそのお心に見合った素晴らしい毎日が訪れますように!!

2021年12月10日

鈴木あゆ+坂上麻由子

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