葛城さんは家に47匹、山に14匹の犬のお世話をしています。ではどのように家に連れてくる犬を選んでいるのか、葛城さんに質問してみました。葛城さんと彼らの出会いはそもそも山でした。ですので、葛城さんも当初は山でのびのび犬を育てたかったそうです。ですが山の犬は群れで行動します。群れで意気揚々と生活できる子がいる一方で、適応できずにいじめられたり、体が弱くて病気がちだったり、怪我をする犬もいます。葛城さんが連れて帰ってくるのはそうした群れでは弱者となる犬達です。ちなみに山には大小合わせて7個の小屋があります。葛城さんが作った小屋です。大きい小屋は4mx2mで、最近のように豪雨だったり、雨の日は、犬達は各々好きな小屋に入るそうです。小屋には餌と水が置かれています。(ちなみに写真に写っているのは大きな小屋)もっとも、今でこそ葛城さんに心を開いている犬達ですが、もともと虐待された末に捨てられた野犬やその子供達だったため、人間を恐れ、警戒し、近寄ることすらできなかったそうです。原因不明の難病で生まれつき歩くことができなかった子犬を葛城さんは家に連れて帰り、「ウォーク」と名付け、栄養価の高いドッグフードとミルクで育てました。現在のウォークは歩けます!これからも少しずつ、犬達の物語をシェアしていきます。2021年8月18日teamkatsuragi
殺処分 の付いた活動報告
葛城さんがなぜこんなに多くの犬たちを里親に出さないのかと不思議に思われている方も多いでしょう。実は過去に葛城さんは何度か里親に犬たちを出したことがあります。その中にはたくさんの素晴らしい出会いもありました。その一方で、葛城さんには忘れることのできない、やるせない別れの記憶もあります。真夏の暑い日に、水ももらえず鎖につながったまま亡くなった犬の死骸を引き取りに行ったこと、「まだ人に慣れていないので時間をかけて接してください」というお願いが聞きいられないまま、元気をなくした犬を迎えに行った帰り道、車に乗った瞬間に今まで鳴いたことのないような声で鳴いて「うれしょん」をした犬に「ごめんな、ごめんな」と謝った思い出もありました。そうした辛い思い出や深い後悔が葛城さんを里親制度から遠ざけていたのです。ですが、クラファンを通して、葛城さんの心に変化が生じてきているようです。インスタなどを通じて昔、犬たちの里親になった家庭からたくさんの嬉しいお言葉を頂くことができました。「あの時の子はうちのかけがえのない家族です!」とか「恩人様、救っていただきありがとうございます!」「この子のおかげで幸せです。救ってくださりありがとうございます!」そのような言葉をお伝えしたことや、想像を超えるご支援の輪が日々広がってきていることが、葛城さんの心の変化に影響しているようです。現在の葛城さんは、以前とは違う雰囲気で、里親制度や野生犬のトレーニングに向き合おうとしているのが伝わってきます。暖かい励ましやご助言をいただき、本当にどうもありがとうございます!2021年8月17日teamkatsuragi