葛城さんがなぜこんなに多くの犬たちを里親に出さないのかと不思議に思われている方も多いでしょう。
実は過去に葛城さんは何度か里親に犬たちを出したことがあります。その中にはたくさんの素晴らしい出会いもありました。
その一方で、葛城さんには忘れることのできない、やるせない別れの記憶もあります。真夏の暑い日に、水ももらえず鎖につながったまま亡くなった犬の死骸を引き取りに行ったこと、「まだ人に慣れていないので時間をかけて接してください」というお願いが聞きいられないまま、元気をなくした犬を迎えに行った帰り道、車に乗った瞬間に今まで鳴いたことのないような声で鳴いて「うれしょん」をした犬に「ごめんな、ごめんな」と謝った思い出もありました。
そうした辛い思い出や深い後悔が葛城さんを里親制度から遠ざけていたのです。
ですが、クラファンを通して、葛城さんの心に変化が生じてきているようです。インスタなどを通じて昔、犬たちの里親になった家庭からたくさんの嬉しいお言葉を頂くことができました。「あの時の子はうちのかけがえのない家族です!」とか「恩人様、救っていただきありがとうございます!」「この子のおかげで幸せです。救ってくださりありがとうございます!」そのような言葉をお伝えしたことや、想像を超えるご支援の輪が日々広がってきていることが、葛城さんの心の変化に影響しているようです。
現在の葛城さんは、以前とは違う雰囲気で、里親制度や野生犬のトレーニングに向き合おうとしているのが伝わってきます。
暖かい励ましやご助言をいただき、本当にどうもありがとうございます!
2021年8月17日
teamkatsuragi