12歳以上のワクチン接種を加速させ、中等教育から順次学校を再開させるというのが、現在のカンボジア政府が行っている政策です。
軍人、政府関係者、教師に公務員。順次、3回目のブースターショットも同時並行で接種が進んでいます。
さて、長らく続く学校閉鎖に再開の目途はあるのか。
これは、教育関係者だけではなく、全国民、ひいては将来的に国家の存在そのものに影響を及ぼす問題です。
そんな中、先日、カンボジア日本人会が、ワクチン接種を待たずに幼児・初等教育を再開をすべきとの提言を、教育青年スポーツ大臣及び経済財政大臣に行ったそうです。
記事によりますと、学校閉鎖による影響は、今後の長期にわたり悪影響を及ぼすとされています。
根拠としては、
・過去にアルゼンチンで発生した88日の休校を経験した小学生は将来の収入が2.9%減少した。また、2021年4月時点のデータでは、学校閉鎖の影響で既にカンボジアの子どもたちの将来の収入は1.5%減少と見込まれる。
・臨時休校(学校閉鎖)の影響を受けやすいのは低学年の児童。高等教育においてはオンライン学習の効果はオフラインよりも必ずしも悪くはない。
・公立小中学校の閉鎖はコロナ感染抑止に効果がない。小さい子供は感染する確率が低く、またスプレッダーにもなりにくい。
・一方で大学の対面授業の再開はコロナの感染拡大につながる可能性が高い。
・教育経済学的に教育の費用対効果が最も高いのが幼児、初等教育であることも含め、学校再開に当たっては幼児初等教育が優先されるべき。
以上のようなことが挙げられています。
学校再開までに、トイレを完成させるという流れで進んでいる本事業。
子どもたちが再び、この校舎に戻ってくる日を待ちわびているこの頃です。
何といっても、学校が始まってこその役に立つトイレですから。
施工業者さんたちも、頑張ってくれています。
PS:プロジェクトの残り期間が11日となりました。このところ、記事閲覧数が増加しています。日本も感染拡大により閉塞感が漂っていますが、海外での新鮮な教育支援の取り組みをお届けし続けようと思います。
冬は必ず春となる
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国際協力NGO チアフルスマイル
代表 松田 辰弘
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