ある日、店の中に見知らぬおじいさんが入ってきました。「私は黄○○という者で、長年韓国海苔を扱っている者ですが、お宅のお煎餅に韓国海苔を使いませんか?」
韓国海苔にはごま油と塩が使ってあるので、日本の海苔のようにお煎餅に張り付けることはできません。
見知らぬ人でも、昔から知っているような気がする人がいるもんですよね。その時はそんな気がしてすぐ話に乗ってしまいました(^^)/
さて、どのような使い方をしたらよいか、餅生地との相性が良さそうなので粉砕して餅生地に混ぜて揚げてみました。青のりとは違う風味で美味しい。
ではどのような味付けをしたらよいか?皆でアイデァを出し合いました。当時従業員の中にバングラディシュ出身のディポックさんと言う真面目な青年がいて、「マヨネーズはどうかな?」と提案してくれたのです。
色んな味付けをみんなで食べて、マヨネーズが一番おいしい!となって製品化することになりました。私も黄さんに喜んでもらえると思って嬉しくなりました。
さて、製品の名前は、またいろいろ皆で考えました。当時会社に居た長女の綾子が「マヨ韓」はどう?と提案。「それが良い、それが良い」ということになり名前は「マヨ韓」に決まりました。
さて着物である包装は?当時「浮かれ河童」や「くっつき合い」の箱をデザインしてくださった江木裕さんが可愛い赤いチョゴリを着た女の子の大き目なシールを作ってくれて、皆が「わあ、可愛い!」と採用。
すぐに店頭に並びました。しかしみんなの気持ちのこもった「マヨ韓」はその後十数年も鳴かず飛ばず(-_-;)その頃の問屋さんに見本を持って行っても見向きもされませんでした。
包装がダメなのかと思って変えてみたり・・いろいろやってみたけど、鳴かず飛ばず・・
でも、私はあきらめられなかった(^^)/イベントに持っていって試食に出すと、若い人が「美味しい!」と言って必ず買ってくれるのです。
だんだん評判になり、店にわざわざ来てくれる人も増えてきました。可愛い我が子の「マヨ韓」もやっと陽の目見る時が来た!(^^)!私は嬉しかったですねえ・・今は本国に帰ってしまったディポックさんや黄さんも関わったグローバルな製品、「マヨ韓」の物語でした。ご退屈さまでした~
色々な思いで話は尽きませんねえ‥
今日も温かいご支援をありがとうございました。<m(__)m>
寒いので皆さん温かくしてお煎餅食べて風邪をひかないようにね♡