お店にいらしたお客さんが「ああ、有った有った!これだこれだ!」と仰って手に取ってひらひらさせているのは、「しょっぱせん」でした(^O^)/
「これ、この間もらった進物に入っていたんだよ!うめえんだ!」
やっと美味しさが認められたかも?と思ってすごく嬉しくなりました(^^)/
「しょっぱせん」は40年くらい前に、固焼き専門の煎餅屋でも、これからは柔らかい煎餅も店頭にないとね。・・ということで開発された、鍵林の商品の中では特に柔らかいお煎餅です。
「浮かせて焼く。」と業界では言うのですが、柔らかく搗いた生地を、ホイロで温めて均質にして、それから、ふわっと焼き上げる。焼き上げ方は、うちのようなアナログな大きな焼き釜では非常に難しく、浮きすぎて割れたり、片面だけ浮いたためにお椀のようになってしまったり、職人さんは苦労します。
柔らかくて表面に細かいひびが入っているために、醤油に漬けるとあっという間にしみ込んでしまうので、醤油の漬け方も非常に難しい。(醤油はドボ付けと言ってかごでボチャンと醤油に漬けてさっと取り出し振り切り機で余分な醤油を振り切るのです)どうしても、醤油の沁みこみが早くてしょっぱくなってしまうのです(~_~;)
でも、それはそれでなかなか美味しい。で、このまま売り出そうということになりました。名前は最初は義弟が考えた「鄙(ひな)焼き」。素敵な名前ですが少々難しすぎた(;^_^
しばらくしてもヒットしないので、次は私が考えた意味そのまま、しょっぱいから「しょっぱせん」。
包材屋のデザイナーさんが考えたデザイン、私は好きだったけど、ぱっと読めないらしく「よっぱせん」と呼ばれてしまうんですねえ。
で、しょっぱせんは今日に至るまで鳴かず飛ばず。でも「し」の赤い文字が進物に入れると引き立つしお値段も手頃なので40年も焼いているわけ(^^♪
でも今日初めてお客さんが、「これ、うめえんだよなあ!」と仰ってくださった。嬉しかったですね!(^^)!ちなみに私は「しょっぱせん」にチーズを載せて食べるのが好き♡
しょっぱいのがお好きな方は、「しょっぱせん」をどうぞ(^^)/
今日も長々書いてしまいました。温かい応援ありがとうございます<m(__)m>
また、明日ね♡