2012/12/06 22:48
今日は、「こどもカタルタ」についてご報告します。

図書館に行きまして、5〜6歳向けの推薦児童図書の中から50冊ほどを選び、すべてのページをめくって文頭の言葉を抜き出し、頻出のものを中心にカード化しました。子供の言語能力の獲得ステップとして接続詞は遅めのようなので、時や場所を表す言葉や感嘆詞をちょっと多めにしました。

写真は、先日子供たちの集まる場所におじゃまして試作品のカタルタを試したときのものです。その際に気づいたことをまとめておきます。

・ものめずらしさに、すぐ子供たちが集まってきた。
・話が作れるようにヒントを出すのがこちらも楽しい。
・子供がうまく話せるとこちらもうれしい。
・使用法を間違ってても話を作った子どもを褒めたくなる。
・意味に忠実に言葉を選ぶ子供、意味は気にせずどんどん話す子供など、個性が見て取れる。
・おもちゃがあると、ストーリー作りが進む。
・最初は難しいと言っていた言葉が、よく知った身近な内容だと難なく使えたりする。
・国語の授業参観に行かなくても、言葉の使い方の得手不得手が整理された状態で把握できる。


「でも、でも、でも」のような口癖は思考パターンの癖になりかねないと思えてならないのですが、すでに身に付きつつある傾向に気づき、大人が気を配ってあげられるのではないかと考えています。大人としては、子どもたちの発想の広がりを「言葉の使い方」という視点で見守り、手の差し伸べ方の手が増える。そのような可能性を見出すために、さらに実践の場を求めていきたいと思います。


最後に、先日の活動報告「父と子とカタルタ」以外にも、カタルタ#0や#1を持っている方がお子さんと遊んでみたという感想をいただいておりますのでご紹介します。

・語の意味が分かっていなくても使おうと背伸びするのがかわいい。
・セッションでの受け答えに大人がウケると、くり返しその"決め台詞"を使おうとする。
・中学生がカタルタにハマっていて、学校に持って行ってやってる。
・オリジナルの使い方を家庭で編み出して、お子さんといっしょにカタルタをしている。


とにかく今は、使用事例を多く見聞きしたいと考えていますが、一人でただ考えてもなんなので、近日中に「こどもカタルタ」を発表します。
 
メドラボ・福元