皆さま、ご支援いただきありがとうございます。
本日は、リターンにもなっているマルシェバッグと製作の思いについてお伝えできればと思います。
AMPIANAで初めて製作したのがマルシェバッグでした。
夏のファッションの一部ではなくて、生活の一部になるようなバッグを作りたいという思いからマルシェバッグは誕生しました。
マダガスカルの市場に行くと必ずと言っていいほど、誰かしらが必ず素材は違いますが、この形のバッグを持っています。
「何だって入られる」というイメージが強く、現地では肉、魚、野菜などなど、何でも入れられています。
製作当初から、こんな光景を日本でも見られたらいいな〜とずっと思っていました。まだ遭遇はしたことないのですが、いつかどこかで偶然見られたらどれほど嬉しいかといつも思っています。
もしかしたら、今は夏だけしか持ってもらえないかもしれない。でもいつか色んな人が冬でも使ってもらえるようになって、冬でも持っていいんだ!と思ってもらえるようになったらいいなぁなんて思っています笑
でも冬でも持てるようにカラーを変えたりはしないとなとも思っています笑
マルシェバッグにはポケットと中敷きが付いています。やっぱりポケットは付いていた方が便利だよねと思い、取り付けたのですが、中敷きはよく、これは何?笑と言われることが多かったので少し説明させていただきます。元々、バッグをマダガスカルで使われているのと同じような感じでガシガシ使ってもらいたかったので、底の補強の意味合いと汚れてもいいようにと取り外せる中敷きを製作してみました。使われない方は鍋敷にしてる方もいらっしゃるそうですので、お好みで自由に使ってもらえればと思います。
製作の始めの方は、継ぎ目が裂けたり、スチームアイロンをかけすぎて焦げちゃったり、ポケットがとんでもなく大きく製作されてしまったり、5個あったら全部サイズが違ったりと、苦労が尽きませんでした笑
それでもひとつひとつ地道に問題に向き合い、改善していくことで、ようやくある程度、品質が確保できるようになりました。
下の写真左側の持ち手付近にある段差のようになっている部分は偶然こういう形になってしまったので、これにしました。製作していく中で自然とこうなったからこれはこのままにしようということはよくありました。
無理矢理、完璧に作られたものって美しいんだけどなんだか違うような気がして。不完全なところにこそ、美しさってあるような気がして。だから自然になったことは直し過ぎないようにと心がけています。マダガスカルで意図せず、自然になったからこそ現地の奥ゆかしさも表現されているような気がして。
日本はサービスも素晴らしいし、安全だし、人は親切だし、完璧!と思ったりもします。でもそれに少し疲れちゃったりもします。マダガスカルに行く前は、色んなことに気を遣いすぎちゃって自分が辛い思いをしてしまったなんてこともありました。完璧を求めて、できない自分を責めちゃったりもしたことがありました。でもマダガスカルに来て、新しい価値観に触れて、色んな考え方ができるようになりました。
頑張り過ぎなくてもいい。完璧じゃなくていい。
このバッグと同じように、自分は不完全だけど、きっとそれでいいんだと。完璧じゃないくらいが一番かわいいんだ!と。
もしかしたら、バッグひとつにそんなにチカラは無いかもしれないけど、どこかの誰かが昨日よりも、自分に自信が持てたり、勇気が出たり、自分を好きになったり。少しおこがましいかもしれませんが、いつかAMPIANAがそんなキッカケになれたらなぁなんて思います。