皆さま、新年あけましておめでとうございます!今年もAMPIANAをよろしくお願いします!
昨年は、皆さまのおかけで、生産体制を整え、大幅に生産増やして、2022年分の製作に取り組むことができました。
昨年は、新しく多くの方を雇用して、新人トレーニングこそ時間はかかったものの、うまく軌道に乗り、思っていた以上に多くの商品を完成させることができました!(期待しすぎて何度も打ちのめされてきたので、目標値の6割程度で合格点と自分に言い聞かせています 笑)
遠隔ではありますが、より良いものが作れるように製作方法の検討や提案を繰り返し、網図に近い図面も作れるようになり、なんとかデザインの細かい部分まで協議することができるようになりました。
例えば、ポシェットの側面から底面にかけてのカーブはどうやったら毎回美しいカーブを描くことができるのかなどなど。
時間はかかりますが、一つ一つ真正面から考え抜いて説明を繰り返すことで少しずつですが、できるようになってきました!(ほんっとうに少しずつですが)
輸出準備に取りかかったのは11月のことでした。マダガスカルから日本へは、船便で2〜3ヶ月かかるので、12月末までに送り出すことができれば、4月には日本に到着する想定でした。
去年時間がかかった経験から今回は十分に余裕を持って取り組んでいました。
しかしながらやっぱり問題は起こりまくりました(笑)
まず、やっぱりコロナです。マダガスカルにもオミクロン株が入ってきて、一気に広がりました。そして、アトリエを直撃しました。多くの人が体調不良を訴え、ほぼ回らない状態になりました。輸出準備と製作の同時並行は難航しました。
盗難もありました。マダガスカルでは盗難は国技だ!と言われている(いち個人の意見だと思いますが)ので、いつかはあるだろうと思っていましたが、時間をかけて丁寧に作って、やがて日本の誰かの手に渡るものだったと思うと残念でしかたありません。保管場所を考え直し、対策を講じました。
気がつけば、11月も終わり、輸出準備は一向に進んでいませんでした。
輸出するには、当然ですが、まずはダンボールを集める必要があります。しかし、全然見つかりません笑
知り合いに頼み、冷蔵庫が入っていたダンボールを販売していたお店まで、アトリエ責任者のジャダさんを連れて行ってもらったり。
どうしてダンボールすら見つからないのかと思うかもしれませんが、本当に無いのです笑
小さなダンボールを解体していくつも繋げて大きな箱を作れると良いのですが、それも難しく断念。
結局、なんとかダンボールを見つけて事なきを得ました。
ダンボールに隙間なく詰めてリストに追加していく。どうしてか、この作業にとっても時間がかかりました。
いくつか完成して、輸出業者に持っていくもパッキングが悪い、とやり直し…
加えて、書類の作成にも時間がかかります。輸出許可証、原産地証明書などなど…
そして、今現在、記録的な豪雨に悩まされています。道路は船を出すくらいになっているところもあるそうで、無論私たちの掘建小屋のような最初のアトリエには雨漏りが...
商品の一部は濡れてしまって、作り替えなければなりません。
輸出は、船便の混載便と言って、一つのコンテナに様々な貨物が入れられているものです。
そのため、首都に一回運んでコンテナに入れて、また私たちの港町に戻ってきて、港から出るという仕組みです。せっかく港町に住んでいるのに...という感じですよね。
首都に運ぼうとするも、途中の道路が大雨で陥没して、通れなくなっていました。
知らせを聞いた時はさすがにもうダメかと思いました。
しかし、主要道路のため、復旧はすぐに行われて今では問題なく通れるようになりました。
そして、結局大きなダンボール14個ほどにもなりました。
現在は、首都に送る前段階で、あと一歩のところまで来ています。
ここまで3ヶ月近くもかかっています。
結果だけ見ると、結局予定していた商品数に及ばず、まだ輸出もできていない。全然ダメじゃないか!と思うかもしれません。
マダガスカルに行く前の私たちだったら、たくさん説明もしてきたのに、なんでこんなに時間がかかっているんだ!と理解できず怒り狂っていることでしょう。
でも過程を見ると、これだけたくさんの問題を抱えながらも、短い納期の大幅に増加した数量をなんとかしようと日々悩み、苦労してきた現地のパートナー達ががいかに一生懸命であったか目に浮かびます。
結果は大切だと思います。でもマダガスカルに来てから過程はもっと大切だと思うようになりました。
人の頑張りは目に見えないと分かりにくいものです。ましてや結果がイマイチであれば、過程を過小評価しがちです。でも実は、その人が何時間もかけて、頑張ってきたことかもしれないし、何度もやり直して考え抜いた結論かもしれません。
それを想像して過程を理解してあげることが大切だと思います。そして、それがきっと次に繋がると思います。
今回の一件も、きっと私が考える何倍も大変な思いをして時間をかけて頑張ったんだと思います。
今回も大きな学びになった。頑張ってくれて本当にありがとう。と感謝の気持ちでいっぱいです。
現地の人たちあっての私たちなのだということを再認識しました。
欲を言うと今すぐにでもマダガスカルからバッグ達が出ることを本当に願います(笑)
今年も色々とありそうですが、楽しみたいと思います!!
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