2017/11/09 10:24
千代菊
伊吹おろしの冷気が満ち、清流・長良川の地下水が豊富に湧き出て、また濃尾平野穀倉地帯の中央に位置するこの地こそ、酒造りに最適であることに着目した蔵元。
鵜飼で有名な長良川は、その上流にダムをもたないことも大きな特徴です。
延々158kmの流れは、岩に砕け、瀬を下りながら、よどみなき大河を形成する一方、
清浄このうえない地下水をこの地一帯にもたらしています。昔から、「清酒は米と水」と言われるように、水の良し悪しは酒の良し悪しに直接大きな影響を与えます。このことは、昔から良水のあるところに銘醸地が誕生しているということからも明らかです。
千代菊は、木曽川と長良川に挟まれた羽島市にあります。この地域では、比較的浅い井戸の場合は木曽川水系の水、そして地下100m以上になると長良川水系の水、さらに200m以上掘り下げると揖斐川水系の水となると言われています。
千代菊の酒造用水は、地下128mから汲み上げる清流長良川の伏流水です。
カルシウムなど、無機質を適度に含んだ清らかなこの名水が、千代菊ならではのまろやかさを生み出しています。