はじめに
こんにちは。千葉県にある社会福祉法人の生活クラブ風の村です。この度は数多あるプロジェクトの中から私たちのプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
今回、私たちは2019年から障がい児者の活動施設や保育園で行なっている「アール・ブリュット」という芸術活動の作品展を初めて実施することになり、クラウドファンディングに挑戦することになりました。
私たちの考えている「障がいがある人のアール・ブリュット」の可能性、作品と鑑賞者の相互作用…
少し長くなりますが、どうぞお付き合いいただければ幸いです。
アール・ブリュット=障がい者の芸術ではない
そもそも「アール・ブリュット」とは、フランス語で「生の芸術」を意味するようです。1900年代前半に根付いていた西洋美術の価値観を否定し、人間の本質や自発的で個性的な創意による芸術。西洋芸術の論理に則った作品ではなく、純粋に自己の楽しみで制作した作品。そう思うと、なんだかわくわくしませんか?
誰もが一度は美術館や美術展に足を運んだことがあると思います。作品のダイナミックさ/細やかさに驚いたり、心を奪われたりした経験がある人もいるでしょう。
今回の出品するご利用者のみなさま=表現者の方々の作品にはとてつもないエネルギーがあると思います。
作品には創造力の限りを尽くした表現ーあたたかさ、やさしさ、衝動、こだわり、喜びや安らぎといった心の動きが反映された不思議な魅力…であふれています。
多くの人に、作品を見て、「表現することの可能性」「人の果てしない創造力」「生きることのリアリティ」「純粋な芸術性」といった「アール・ブリュット」の意味を心で感じてもらえたら…と思っています。
ふだんの芸術活動のようす
出品するのは重心通所さくら、とんぼ舎さくら、あかとんぼ飯野の3事業所の「表現者」です。
ご本人のペースや意見に沿った活動を行なうために、1対1の支援を基本に、「やりとり」することを大切にしています。月に1,2回のアール・ブリュット活動でも職員が寄り添いながら、各々が自由に、のびのびと表現活動を楽しんでいます。
ふだんの活動では、美術家のこまちだたまおさんを講師としてお招きしています。こまちださんは幼保育園・特別支援学校・障害者福祉事業所・児童養護施設・商業施設などで、アートを通じての学びと表現の機会を作るワークショップ活動を続けていらっしゃいます。
🔗 こまちだ たまおウェブサイト
🔗 こまちだ たまお facebook
🔗 こまちだ たまお Twitter
(こまちださんには掲載許可をいただいています)。
◎普段の活動について◎
◆あかとんぼ飯野担当者より
あかとんぼ飯野では、昨年度からアールブリュットの活動に参加させて頂いております。
このアールブリュットは、ご利用者さまの一人ひとりがのびのびと自分自身を表現できる活動の場です。
ご自宅や学校ではできないアートを全身を使って楽しんでいます。
また、アートを通じて新たな発見や作品を完成させる達成感など様々な感情が生み出される活動になっています。
◆重心通所さくら
ブログ(事業所だより)では活動の様子をお知らせしています。
🔗 重心通所さくら ブログ
ブログより⇒「粘土はとても感触もよく、みなさん好きな色を選び、絵具を練り込み、丸めたり、伸ばしたり、モミモミしたり、
手を動かす作業なので、とてもいいですよね。
絵を描くメンバーさん達も、好きな色を選ぶ所から自己表現が始まっています。みなさんきれいな色を選び、思い思いに筆を動かします。その表情は真剣だったり、笑顔だったり・・・・
メンバーさんの個性や、その時の気持ちが絵から伝わってくる気がします。
このコロナ禍で、メンバーさん達が楽しく自己表現できる場として、ア―ルブリュットはかかせないものとなっています。
こまちだ先生、これからもよろしくお願いします!! 」
展覧会を開催する意義
今回の美術展は今年の11/23(火・祝)~11/28(日)に佐倉市立美術館で行われます。佐倉市立美術館のエントランスホールは文化財指定されており、「異空間」や「非日常」を思わせる佇まいがあります。
地域に根付いた美術館で開催することで、地域のみなさんとアートを鑑賞することの楽しさ・創作することの喜びを共有することができるかもしれません。また、ふだんあまり美術館になじみのないひとが「アール・ブリュット」に興味を持ち、初めて地域の美術館に足を運んでくれるかもしれません。
あらゆるものがデジタル化する中で、オフラインーつまり現場でしか伝えられないことは必ずあります。だからこそ、アール・ブリュットの活動を事業所内でとどめておくのではなく、展覧会を開き、地域に発信していきたいのです。
展覧会詳細
日時:2021年11月23日(火・祝)~28日(日) 10:00~17:00
初日23日(火・祝)は13時から開場、最終日28日(日)は13時に閉場
会場:佐倉市立美術館3階市民ギャラリー
〒285-0023 千葉県佐倉市新町210
●京成佐倉駅「南口」より徒歩8分。またはJR佐倉駅「北口」より徒歩20分。
●会期中、隣接の佐倉市駐車場は工事のため閉鎖しております。公共交通機関をご利用ください。
●お車でお越しの方につきましては、
・「大手門跡広場駐車場(佐倉東高校横)」(無料/徒歩10分ぐらい)
・佐倉城址公園内「自由広場」(無料/徒歩15分くらい)
・「美術館周辺の有料駐車場」
をご利用ください。
●美術館入り口近くに身体障がい者用駐車場を1台分用意しております。
入場無料です。ぜひお越しください♪
資金の使い道
貸館:約5万円
額装、什器(作品を置く台)等設備費:約23万円
広報費:約7万円
企画費:約8万円
人件費:約7万円
手数料:約5万円
☆ネクストゴールに挑戦できれば、額装や記録(写真や動画)の費用に充て、よりよいアール・ブリュット活動に役立てます!
実施スケジュール
9/15(水)~10/22(金)クラウドファンディング実施
11/23(火・祝)~11/28(日)アール・ブリュット展開催
12月~リターン発送
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
このプロジェクトは寄付型クラウドファンディングです。そのため寄付をいただいた方全員に領収証をお送りいたします(控除については下記■税制についての記載をご覧ください)。
リターンとして規約上商用価値のあるものはお送りすることはできませんが、心を込めて感謝の手紙をお送りいたします。5,000円以上の寄付をいただいた方には、オリジナルカードもお付けいたします。カードのデザインはまだ決まっていません。楽しみにお待ちください。
☆ご住所について:寄付型クラウドファンディングのため領収証発行が必須となっております。ご住所の記入をよろしくお願いいたします。なお、クラウドファンディング終了後に主催者(社会福祉法人生活クラブ)が住所データを受け取りますが、いただいた個人情報はこのプロジェクト以外の用途で使用いたしません。
さいごに
このクラウドファンディングを通じて、アール・ブリュットの活動を多くの人に知っていただくとともに、沢山の人に来場していただきたいと思っています。みなさんの温かいご支援をお待ちしております!
生活クラブ風の村の紹介
生活クラブ風の村のスローガンは「誰もがありのままにその人らしく地域で暮らすことができるように」。
1998年から千葉県で、赤ちゃんから障がい者、お年寄りまで、幅広い事業に取り組み、人生のすべてのステージで必要とされる支援、応援をすることをめざしています。
また、支援する人もされる人も、地域の一員として役割を持ち、ともに社会を作っていく。地域づくりの視点から福祉を考え、取り組んでいます。
地域の福祉ニーズに誠心誠意取り組み、チャレンジを続けてきた生活クラブ風の村として、「アール・ブリュット展」のクラウドファンディングという新たなチャレンジをします。
このプロジェクトに関するお問い合わせは当サイトのメッセージ欄
または
生活クラブ風の村 本部総務課043-309-5811 藤原までお願いします。
※佐倉市立美術館にはお問い合わせのないようお願いします。
☆今回出展する事業所について詳しく知りたい方はこちらから☆
■重心通所さくら
〒285-0011 佐倉市山崎488
■とんぼ舎さくら
〒285-0836 佐倉市生谷 1612-1
■あかとんぼ飯野
〒285-0003 佐倉市飯野185-4
<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>
※プロジェクトオーナーとして資金を集めるにあたり、特商法に基づき次の表記をお願いしております(法人、個人を問いません)。以下の雛形をご利用ください。
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:社会福祉法人生活クラブ
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●事業者の住所:〒285-0837 千葉県佐倉市王子台ちばぎん臼井ビル4階
●事業者の電話番号:Tel:043-309-5811(代表)
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
■税制についての記載
本プロジェクトへのご寄付は社会福祉法人生活クラブへの寄付となり、弊団体が寄付金の受付及び領収証発行を行います。
このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、社会福祉法人生活クラブが発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。領収書はリターンに同封し、12月より順次発送します。
※領収証はCAMPFIREではなく社会福祉法人生活クラブが発行・郵送いたします。
最新の活動報告
もっと見る千葉日報にご取材いただきました
2021/11/28 10:45本日11月28日、展示最終日です。千葉日報 統合地方版に取材・記事掲載していただきました。本日の朝刊に掲載されております。関係者のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。本日は搬出作業のため13時までの開場となっております。残り数時間となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします! もっと見る
理事長 池田徹より
2021/11/26 15:18生活クラブ風の村理事長池田徹の花日記(ブログ)投稿をご紹介します。アール・ブリュット展佐倉市立美術館で、生活クラブ風の村の3つの施設(重心通所さくら、あかとんぼ飯野、とんぼ舎さくら)利用者のアールブリュット展を開催しています。あさって、日曜日の午後1時まで、今日、明日は、10時から17時までです。3年前から、画家のこまちだたまおさんに指導(多分、指導という言葉は適切ではないと思いますが、他の言葉が見つかりません。)していただいた美術作品の展示会です。私は、10数年前に、ある本で、クオリティ オブ ライフを「命の輝き」と訳した表現に出会いました。その本は、小児科病棟で子どもたちを支援する医師、看護師、その他のスタッフ、ボランティア、家族のドキュメントでした。小児科病棟には、長期療養の子どもたちがおおぜい入院しており、中には不治の病の子も、そして、そのことを認識している子どもも少なくありません。その病棟での子どもたちのクオリティ オブ ライフとは、いかにして子どもたちの命を輝かせるかということなんだと思いました。私たちは、あらゆる分野における支援の根底にICF(国際生活機能分類)を据えています。ICF(国際生活機能分類)の理念はすばらしいと心から思います。しかし、それに比して、そのタイトルはなんとも無粋で、味も素っ気もないと思いませんか。ICF(国際生活機能分類)の模式図に「命の輝き」とタイトルをつけたら、ICFの何たるかが一目で感じられるのではないでしょうか。「命の輝き」は本来、日々の何でもない日常の中にあります。決して特別なイベントで生じるものではありません。この展覧会の作品は、毎月1日のこまちださんの指導によるもう一つの日常が生んだもので、その前の日、その次の日と地続きのものなのだと思います。実は、こまちださんには、保育園佐倉東でも指導していただいているのですが、この展覧会には出品していません。そのことは会場に行ってはじめて知って、「幼児保育の現場では、美術活動も日々の生活の一環であり、特別のものではない。皆様に見せるものとは違う」と考えたのだなと園長とスタッフの気持ちを感じました。なるほど、と心の中でニヤリとしましたが、実は、他の施設でも、上記のように、「日常」の中に位置づけるべきという点では変わらないのではないかと思います。アールブリュットは、世界的に広がりを見せており、日本は立ち遅れたとはいえ、最近は行政の支援も広がっています。中には非凡な才能を発揮し、その作品が高額で売れることも少なくありません。この非凡な才能の発掘により命を輝かせ、それを生活の糧とする人が出てくることはすばらしいことだと思います。しかし、多くの利用者にとっては、日常の延長の中で「命が輝く」のだとも思います。社会的養護を巣立った若者を支援するアフターケア事業所CANSでもアールブリュットの取り組みが始まりました。今後、他の事業所でも取り組んでみたら面白いと、私は思います。 もっと見る
すてきなできごと
2021/11/26 11:06本日はアール・ブリュット展4日目です。おかげさまで、多くの方にご来場いただいております。ありがとうございます。こまちだたまおさんのFacebookより、会場で起こったできごとを紹介させていただきます。(こまちださんのFacebookはこちら)*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*2021年11月24日佐倉市立美術館での生活クラブ風の村アールブリュット展2日目でした。重心さんの参加者のお名前を見て「お子さんの頃、みていたかたです。作品を介して出会えました」とのお話。重い障害のあるかたほど幼い頃から支えがある。年齢に応じてケアも施設も変わる。点と点がつながって面になる瞬間。アート(作品)がつなぐ過去と今。展覧会にはこのような効果があるのだ。*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*2021年11月25日展覧会3日目ご家族が来てくださる。支援級にお子さんが通っておられるかた。「うちの子の作品が展示されるってことないのでうれしいです」「家に持って帰ってくると これ何?とか聞いてしまうけれど展示されたことで見え方が変わった。これ良いじゃないとなった。」というお話しもいただきました。展示されたから良くなったんじゃなくてそもそも良いところが有るんですよ。見せ方を作ったことでより良さが見えてくるんだと思います。自己肯定感が日本の子どもは低いと言われています。障害のある子はなお、低くなると実感します。沢山の答えのあるアートだからこそそれぞれの良いところが見いだせるのだと思っています。学校教育の図画工作や美術から評価がなくなればいいのにね。(音楽や体育も)そもそも全ての教科に評価をつけなければいけないという設定も考え直しても良いんじゃないかなあ。アートの時間を楽しみにしてくれているとのこと。嬉しい。更に邁進します。作品を通じて得るものは沢山有ります。*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*会場受付には、みなさまからのご感想やメッセージを書いて貼っていただくボードを用意しています。ご来場の際にはぜひメッセージをお寄せください。アール・ブリュット展は28日(日)まで。みなさまのご来場をお待ちしております!開場時間本日26日(金)10-17時明日27日(土)10-17時最終日28日(日)10-13時※閉場が早くなっております。ご注意ください。 もっと見る
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