みなさま、チャオです!中小路葵です。
今日は少し、大学院の研究の話をしたいと思います。
ボローニャ大学の歴史文化学「Global Cultures」、修士2年目になりました。
「Food History」の専攻として、イタリアのマンマの家庭料理を大真面目に研究しています。
というのも、歴史学において、料理の研究は、識字率などの関係で残存する文献の多い貴族料理を中心になされてきました。
その意味で、庶民は歴史の中では「声なき」人々なのですね。
しかし、そうした歴史上’声なき’庶民も、日々、限られた食材を生かし、家族に美味しい料理を作り、一度しかない人生を楽しむべく、様々な知恵と伝統を発展させ、今日までそれを受け継いできています。
この庶民料理の歴史の中の文化的貢献を明らかにしよう、というのが私の研究です。
そのために、従来の文献中心の歴史学の限界を超えるべく、文化人類学の領域を含めながら、イタリア中の家庭に足を運んだり、物質文化や口述歴史のアプローチを応用しながら、庶民の料理を研究していこうと思っており、卒論もこの方向で動いています。
学問の道を極めることに決めたのは、好奇心はもちろんですが、その奥に「文化で社会を豊かにしたい」という想いがあります。
物質的豊かさに溢れる今、これから求められることは、文化的豊かさの拡充であり、人々が大切にすべき価値の提案だと思ったのです。
初めてイタリアの家庭で手打ちパスタを食べた時に感じた「豊かさ」は今でも忘れません。
この「文化」こそが豊かさなのです。
庶民の料理の研究を通して、文化の幅を広げ、新たな豊かさを提案するのが目標です。
一方で、少し悲しいことに、文化を扱う人文系学問は実利とは離れ、経済面でも不利と言われます。
しかし、文化の研究の衰退は社会の衰退を意味します。
まずは私自身がこの道でしっかりと研究の成果を出し、豊かな社会に学問から貢献したいと挑戦を決めました。
そこで、そんな研究を応援してくださる皆様と一緒に進められたらと思い、この度、定期支援という形で、研究のクラウドファンディングを始めました。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/643013
庶民料理の研究、文化で社会を豊かにしたいという想いに共感・応援いただける方、どうか応援頂けたら嬉しいです。
ご支援の特典の「マンマの料理史研究会」では、最先端の学術研究も共有し、皆様の知的好奇心を刺激し、普段触れられない世界を楽しめる機会を提供できたらと思っています。
道のりは長いですが、夢に向かって頑張ります!
皆様どうか宜しくお願い致します!
※詳細などは下のリンクから飛べます。
リンクもシェアなど頂けたらとても嬉しいです
イタリア庶民料理の研究〜歴史上’声なき’人々の料理を紡ぎたい〜
https://community.camp-fire.jp/projects/view/643013