※写真は「1stサンプル」です。実際のアイテムとは異なります。
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さて、今回は以前の活動報告『【開発ウラ話】とにかくファスナーを隠したい(その1)』の続きを書かせていただこうと思います。
前回は1stサンプルがあがってきて「フロントファスナーをどうやって隠すか?」「フード部分をどのように改良するか?妥協してボタンにするのか?」という2つの難題が出てきたところまでお話ししました。それでは続きをどうぞ。
難題が二つ。
・フロントファスナーをどうやって隠すか?
・生地が重なりすぎて縫えないフード部分をどのように改良するか?妥協してボタンにするのか?
色々と考えましたが、なかなか良い案は浮かびません。
いくつかアイデアは浮かぶものの、それが実際に縫製できるかどうかはわかりません…。
とりあえず、再度「パタンナーのSさん」「担当のTさん」と打ち合わせすることにしました。
まずはフロントファスナーをどうするかという点から。
私は「内側にファスナーだけつけた出っ張りを作って、前の合わせる部分が2重にあるような構造」ぐらいしか思い付かず…。ただ、それだと前を開いて着た際に、その出っ張り部分がビラビラして見えてしまうのではないかという懸念があり…。
色々と模索する中で、パタンナーのSさんが「右側は虫隠しのようにギリギリファスナーが隠れるようにファスナーを取り付け、左側は比翼仕立ての裏に入るようにつける方法」を提案してくださり、その方向で進めることに。
ただ右側のステッチと生地の端の間の幅が広くなってしまうことが懸念材料でした。また、隠している部分がファスナーに干渉しないかも心配な点でした。
最大の問題点「フード部分が生地が重なりすぎて縫えない件」に関しては、なかなかいい案が浮かばず…。
「ボタンに変更しては?」との意見もあったのですが、「ボタンだと外れ易いので、ファスナーにしたい。」とこだわりました。
生地の重なりをできるだけ少なくする方法も考えるものの、これ以上減らすことは難しく…。ここでもパタンナーのSさんが「玉縁(ファスナーを隠している生地)の上部でギリギリファスナーが隠れるように玉淵側にファスナーをつける」という方法を提案くださって、一旦その方向で進めることに。それでも厳しいようなら、「裏地の生地も別の薄い生地に変更しよう」ということになりました。
熱意を持ってこだわりを伝えたことで、パタンナーのSさんも担当のTさんも理解してくださり、必死で考えてくださって、なんとか方向性が決まりました。
しかし…。
縫製から「ファスナーと玉縁の両方を取り除かないと分厚すぎて縫えない。裏地の生地を変更しても無理。」との回答が…。
担当のTさんも「縫製がこう言っているので、選択肢としてファスナーは不可能に近く、釦・ドットボタンに変更を検討して欲しい」との意見でした。
そこでもう一度話し合い。
ここでも「熱意を持って「なぜボタンではダメなのか」「なぜファスナーをかくしたいのか」を再度説明しました。また、「縫製の方も1stサンプルのことが先入観になっているのではないか?」ということで、担当のTさんが、再度掛け合ってくださることに。
Tさんの交渉の結果、一旦「裏地は別の生地に変更し、玉縁側にファスナーをつける」という状態のものを「襟のみ」で縫製テストすることになりました。
「【開発ウラ話】とにかくファスナーを隠したい(その3)」に続く》
文字数の問題もあり、書ききれない感じですので、続きはまた後日。
「この人はきっと気になるはず」と頭に思い浮かぶ方が1人でもいたら、SNSなどでシェアしていただけますと泣いて喜びます。
【第二弾プロジェクト】
https://camp-fire.jp/projects/view/484753
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Bywater(バイウォータ)
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※写真は「1stサンプル」です。実際のアイテムとは異なります。