長年、外宮から浦嶋神社を見守って来た二本の松。
近年の流行り病を患い定期的に樹医にも診て貰い、延命を計っていました。
しかし病気により上部から枯れ始めた事に加え、度重なる台風による暴風暴雨、と冬季の降雪により弱い箇所から枯れ折れた枝等が下に落下し始めました。
このままでは、参拝に来られた方に危険が及ぶと判断し、危険な箇所から伐採をする対応を段階的にしていました。
しかしながら、近年になりいよいよ伐採やむなしと判断し森林組合さんにお願いし、伐採する事となりました。
プロの職人さんは流石です。
命綱一本で木に登り、上から順番に切っていきます。
近くで切り口を見てみると圧巻の年輪です。
一本、一本の年輪を数えてみようと試みましたが、時間の都合上、20秒で諦めました。
宮司との話の中で、「年輪の幅が広い年ほど暖かい年らしい」という話を聞きました。
確かによく見ると所々、年輪の幅が広い箇所がありました。
この話をしていて思い出した事があります。
石化した数万年前の木が化石で発見されると、それは古代の気象を解読する貴重なサンプルであると何かで見聞きした事を思い出しました。
さて伐採された松はこの後どうなるのでしょう?
今後、神社の修理、改修箇所の材料として使うのか?
それとも森林組合さんを介して売却することが出来るのか?
府民税を活用した事業で伐採をして頂いた事もあり、何らかの制約があるのかは未確認ですが、この後の処置や対応は現時点では不明です。
ただ奉賛会の立場からすれば売却処分が可能ならば、少しでも本殿改修の足しにしておきたい所です。
切株の所も見せてもらいましたが、やはり大きく感慨深いものを感じました。
今日は、浦嶋神社外宮にあった老木の松の木伐採のお話を活動報告とさせて頂きました。