今回は日本のERPの歴史をご紹介します。
・部分ごとの効率化 → 全体の効率化 ERPの登場
「ERP」という言葉を耳にする機会が増えたのは、ここ数年のことですが、基幹業務を効率化するシステムは50年ほど前からありました。
もちろん、ERPのように一元管理ができるものではなく、経理は経理・給与は給与といったように、部門ごとや業務ごとのシステムです。
単機能のシステムは今でこそ安価なものが沢山ありますが、当時は非常に高額だったので利用は大企業に集中していました。
部分的な効率化が進んだ後、システム同士の接続は大変な手間でデータの連携が課題として挙げられていました。そんなところに登場したのがERPです。
昨日の活動報告にも書いた通り、ERPは1つのシステムで経営資源となる情報の一元管理ができるので、更なる業務効率化が実現します。
・日本独自のERPに発展
しかし、部分ごとの効率化から全体の効率化へと切り替わる際に、商習慣の違う海外の思想で作られたERPは、日本企業とジャストフィットとはなりませんでした。
フィットさせるには、自社用に1からオーダーメイドで作ったりカスタイマイズが必要で、日本ではそれが主流になっていきます。しかし、この方法は、当然ですが導入にも運用保守にも莫大なコストがかかりました。
大企業目線で発展した日本のERPは高額なものばかりで、現在も価格が抑えられるようになったとはいえ安価なものがありません。
・次の課題は「ローコスト化」
日本の全企業のうち、なんと99.7%が中小企業です。
デジタル化社会にあって、利用を望んでいてもコストを理由に断念せざるを得ない中小企業があることは大問題です。
だから「事務SOL」は中小企業向けERPとして、一から中小企業目線で作り、コストの課題に切り込む価格で提供しています。