現在、クラウドファンディングのプロジェクトと並行して、メーカーさんと新色のラベンダーの色作りについて打ち合わせをすすめております。
その進捗状況のご報告です。
以前、岩手県の工場で作っていた「ラベンダー色」が基準色となります。
これを、便宜上「キーサンプル」と名付けますね。
このキーサンプルを元に、もう少しやわらかめの色を目指します。
というのも、このラベンダー色だと赤みが強過ぎるので、もう少し落ち着いた色にして欲しいというご要望が多かったからなんです。
(アクセサリーにする場合、紫系の色は、赤みが強すぎるとちょっと派手に見えてしまうらしいです)
ということで、メーカーさんに上記の趣旨を説明して、まず元になるサンプルをつくってもらいました。
それが、このファーストサンプルです。
ラベンダー特有の紫系の赤みはだいぶ減って、やさしい印象の色味になりました。
ですが、これでは、少し青みが強すぎて、ラベンダーの紫感がでていません。そこで、もう少し赤みを強めてもらうようにメーカーさんにお願いしました。
ただ、ここで問題が発生します。
ここからは、製造工程の話になるので、メーカーさんが教えてくれたことではなく、以前岩手の工場でやっていた事をベースにお話します。
プリザーブドフラワーの染色方法は、素材を染料を溶かした水溶液の中に入れて染めていきます。なので、水に溶かす前の染料の調合が重要なポイントになってきます。
紫系の色を出すのであれば、赤系と青系の染料をちょうど良い配分で調合するような感じです。
そして、ここが非常に難しいところなのですが、この調合具合がちょうどよいバランスのところに落ち着かないと、どちらかの色が、紫外線や乾燥具合といった外的要因によって、消えていってしまうんです。
たとえばですが、紫系の色を作ろうとして調合したものの、うまくバランスの良い調合具合にならず、完成した時は紫色に見えても、その後すぐに青系の色味が薄くなっていき、最初の紫系とはまったくちがう赤い色になってしまった・・・といった具合です。
赤と青が混ざる「ラベンダー」系は特に色の調合が難しいらしく、メーカーさんからも赤みの成分を上げつつ安定した色にすることは、量産には不向きかもしれないとのお話もありました。
とはいいつつも、なんとか再度製作をお願いして、セカンドサンプルが出来上がります。
ファーストサンプルよりは、赤みが出てますが、やっぱり青みが強いですね。
わかりやすいように、並べてみましょう。
ほんのわずかですが、色味の違いがわかりますでしょうか。
ただ、この微妙な色合いの違いを出すのは、とても高度な技術を要するので、メーカーさんには本当に感謝しています。
とはいえ、やっぱりラベンダーというには、ちょっと色が薄いかなというのが正直なところです。最初のキーサンプルからもちょっと離れすぎている印象がありました。
そして、現在、3回目のサンプル出しをお願いしております。
基本的には、キーサンプルとセカンドサンプルの間くらいの色を目標としています。
ある程度の目安がわかってきたので、次回はある程度近いものができるのではないかと思います。サードサンプルができましたら、改めて、こちらにて報告させていただきます。
あじさいや
高垣