皆さま
明けましておめでとうございます。
新しい一年が希望に満ちた素晴らしい年となりますように、心からお祈りいたします。
2019年に「飛行機の操縦がしたい!」という夢をかなえた聖樹くん。当時のウィッシュへの想いと共に、今、聖樹くんが目指している夢について綴ってくださいました。
(聖樹くんのウィッシュストーリー「飛行機の操縦がしたい!」は、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンのホームページにてご紹介しています。)
「 初めてメイク・ア・ウィッシュを知ったのは、テレビのCMでした。何気なく見ていたそのCM。“色々な体験ができるんだ、希望を持つことで前向きになれる、とてもいい取り組みだな”と感じた程度で、その時には自分がウィッシュチャイルドになるとは思ってもいませんでした。
2015年5月、突然の背中の痛みで緊急搬送され、病気が発覚しました。当時中学3年生で充実した日々を送る中、病気の進行に伴い大好きなサッカー、毎年選出されていた陸上競技大会、色々なことを諦めなければならない、つらい一年でした。入退院を繰り返しながらの受験勉強など、その時は不安しかありませんでした。
翌年無事に高校入学できたものの、入院と末梢血幹細胞移植手術が決まり、数日通っただけで休学せざるを得なくなりました。無事に移植手術を終え、半年ほどの入院生活を送りました。その翌年に復学し、通院しながら新たな学友と関係を築き、”今できることをやろう。色々なことにチャレンジしよう”と、ウィッシュチャイルドの申請をしました。
最初、事務局の方に”夢は何ですか?”と聞かれても、どうせ無理だろうと言えずにいましたが、駄目もとで“飛行機の操縦がしたい”と、小さなころからの夢を伝えました。(母いわく、3歳から変わらず言っているそうです。)スタッフの方も驚かれていましたが、無理だと思っていた夢に真剣に取り組んでくださり、セスナ機の体験飛行という大きな夢をかなえることができました。
高校3年生の進路を考える時期に貴重な体験をしたこともあり、パイロットの夢は難しくても航空機にかかわる仕事がしたいという思いが強くなって、航空ビジネスを学べる専門学校へ進学し、現在2年生になりました。夢の形は変わったけれど、飛行機が好きという大きな根幹は変わらず学び続けたことで、航空整備の企業から内定をいただくことができました。
まだまだ道のりは長く、自分の体と相談しながら少しずつではありますが、自分の夢を追い続けることが未来へ繋がることと信じ、今後も頑張っていきます。 知念 聖樹」
2022年もたくさんの子どもたちの夢をかなえることができますように。
30周年のこの機会にと、たくさんのウィッシュファミリー、ウィッシュチャイルドが寄せてくださったウィッシュストーリー、活動への想いを、多くの方に届けることができますように。
プロジェクト成功に向けて、今年も引き続きご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
Make-A-Wish Japan
事務局長 鈴木 朋子