決して安くないレザーバッグです。「一生モノ」「孫の代まで受け継ぐ」などのキャッチコピーを良く見かけると思います。
果たして真相はどうなのでしょうか?
素材選びから、縫製まで考えて作られたものであればノーメンテナンスで10年は軽く持ちます。
一生モノ、孫の代までというのは、定期的にメンテナンスを加えたうえで、10年スパンで糸などの修理を施せば孫の代まで持つという事だと思います。しかし私は一生モノとは言いません。それはなぜか?後半話します。
実際、ベテランの業界の方曰く50年、100年間状態が良く長く持つレザーバッグはかなり稀な存在だそうで通常はそこまで持たないというのが実情であるそうです。
ルイヴィトンのトランクなんかはいい例ですね。品質が良く、100年以上経過してもいまだに存続して、プレミア価値が付いています。
ルイヴィトンの高品質さを表す逸話として、タイタニック号が引き上げられた際、他のトランクは中身が水浸しでダメになっていたのに対し、ルイヴィトンのトランクは、しっかり密閉されていて中身が当時のまま綺麗に残っていたという話が残されています。(この話は、ブランド側の主張であり諸説あります)
それくらい品質には自信があるブランドであり、その品質の良さが100年以上持つ秘訣でもあるというのです。
さて、私は一生モノと言わないと言いましたが、それには理由があります。
正直な話、10年間同じバッグを持ち続けていたら、先に飽きが来るのではないでしょうか?
私が言いたいのは、機能面では10年以上持ちますが、その間に何らかの購買意欲が湧き他のバッグが欲しくなってしまうことが往々にしてあるということから、一生モノとは言わないのです。
つまり、性能的な問題ではなく心理的な要素が関係してくると感じています。
そのために私自身は、機能面やデザイン面で使う方に飽きの来ないような工夫を凝らしています。
もちろん10年以上しっかり長持ちするように素材選び、縫製、細かな処理などを徹底的にこだわって商品作りを行っています。
私自身は一生モノとは言いませんが、使って頂いた方に一生モノと言って頂けるような細部にこだわりのあるものづくりを目指しているのです。
レザーバッグは、ある程度価格と質は比例してくるものです。
買って後悔しないように、職人ならではの視点で様々な情報を今後も発信していきたいと思います。
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