最近預かり保護した「ちーちゃん」のお話です。
シェルターのご近所で、お外で飼われている猫ちゃんです。
飼い主さんに確認したところ、避妊去勢していないため増えてしまい何匹いるか把握していない状況でした。ざっと見ただけでも10匹以上は見えました。
ご飯はもらっていますが、懐いている猫2匹のみ室内で、それ以外の子たちは室内に入れてもらうことができません。(同居家族に許しがもらえず。)
お庭からすぐの通りはメインの通りではないものの、広い道路で大型トラックがよく通る場所です。
先日も轢かれているとの情報が…
近所ということもあり、道路を渡る猫たちが気がかりで、数カ月前から相談をさせていただいてました。
お話をさせていて
・1匹の猫から、その子供や孫、また同じ猫の繰り返しの出産で1歳未満の子猫たちも多くいる状況。
・飼い主さんのみに懐いていて触れる。(他の家族は近寄れない。)
・増えてきていて少し困ってはいるが猫はかわいい。
・年代、地域性もあり、猫は昔から外で飼うもので、病院などに連れて行ったこともなく、自分たちで避妊去勢は考えていない。
・轢かれた猫などは把握しきれていない。
・少し前に子猫が生まれたが、母親の(次の妊娠による)育児放棄と、急激な気温低下のため全員助からなかった。
・そして現在もお腹に赤ちゃんがいるような気がする。
ということがわかりました。
このままでは、出産を繰り返し、寒さを乗り越えられない子や、道路で事故にあう子
悲しい運命の命を増やしかねません。
そこで、まずはお腹の大きい母猫を保護し、母子ともに安心して過ごせる場所の確保を…
ということで、離れの使われていない6畳の部屋を片付け、母猫を預かることになりました。
いきなり室内に閉じ込められ、不安や怖い思いをさせてしまったかもしれません。
人間のエゴかもしれませんが、母子の安全や、望まない妊娠を防ぐためにも
ケアをしていきたいと思います。
無事出産を乗り越え、子育てが終わるころに、母猫の避妊手術を予定しています。
飼い主さんも、ちーちゃんをとても大事にしていて、避妊手術が必要なことなども理解してくれました。
ほかの子たちも同様に可愛がっているということなので、同時に他の子たちの避妊去勢を進めていいか、里親さんを探すかなどの相談をさせていただく予定です。
最初は、不安で鳴いていたちーちゃんですが、2、3日経って
撫でるとゴロゴロ言ってくれるようになりました。
目の前でご飯も食べてくれ、名前を呼ぶと返事をしてくれます。
しっぽも上がるようになり、ほっとしています。
まずは、たくさん栄養をつけて、無事出産、育児を乗り越えてくれることを祈って、見守っていきます。