*本プロジェクト内容に掲載されている内容になります。
障がい者の育児をする家族の本当の声を聴く
皆さんは、障がい児者と共に歩む家族に対して発せられる次の言葉をどう受け止めますか。学校の同級生家族には、「学校以外に習いごとさせないなんて可哀そうね」、学校の先生からは「通常学級でも問題ないように思えますよ」、相談センターや支援者からは「周囲の子どもと馴染めないのは母親の子育てに問題があるんじゃないですか」、地域の住民さんからは「元気は良いけど、少しうるさいですね」。
もしかしたら、お子さんが障がいを持っているが故に起きる小さな誤解があるのかもしれません。実は「集中力が続かなくて習い事ができない」、「通常学級だと板書が間に合わない」、「発達に遅れがあって馴染めない」、「声の大きさを控えることができない」という本音があります。このように「本音が伝わらず、どうしたらよいかわからない方もいます」。
「皆さんは、「えっ⁉」と思われるかもしれませんが、その家族を支える支援者でさえ傷つける言葉をかけてしまうことがあります。実際にインタビューした家族の方から聞かれたのは、「自分たちの想いが伝わっていないと感じてしまい、なかなか頼るのが難しくなってきました。その時には『裏切られた』と感じてしまい、私たち家族の未来(将来)が見えなくなっていったように思います」ということでした。
この冊子を通じて、小さな誤解を招かないように本当の声を届けていきます