こんにちは!YSCグローバル・スクールの田中宝紀(たなか・いき)です。
コロナ禍で学びとつながりの機会がいっそう減少している、海外ルーツの子どもための奨学金クラウドファンディング、現在目標の【36%】に!これまでに【96名】の方々がこのプロジェクトに参加してくださいました。(感謝!)
プロジェクト終了まであと【35日】。皆様の引き続きのご支援とご協力をどうぞ、よろしくお願いいたします。
<作家の温又柔さまより、心強いメッセージをいただきました!>
「私も日本語育ちの外国人です。小学1年生のときに、あ、い、う、え、お……と学んだときから、日本語はずっと私を支えてくれました。言葉の杖をしっかり掴めたからこそ、私は、私自身を支え続けることができます。
自分自身を信頼し、他者と関わるうえでの自信を持つためには言葉が必要だったと身をもって感じながら生きています。
しかし今、コロナ禍で、言葉の杖を掴み損ねて孤立している子どもたちがたくさんいます。彼らには安心して学べる環境が不可欠なのに。今この国で育ちつつあるすべての子どもに「切れ目のない学びとつながりを」届けるYSCグローバル・スクールさんの試みを私は心から応援します。」
温又柔(おん ゆうじゅう)-1980年、台湾・台北生まれ。3歳のときから台湾人の両親とともに東京で暮らす。両親や親戚たちが話していた中国語や台湾語を織り込んだ「ニホン語」で小説・エッセイ等を執筆する。2016年、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社、のち白水Uブックス)で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。20年、『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)で第37回織田作之助賞受賞。著書に、『真ん中の子どもたち』(集英社、2017)、『空港時光』(河出書房新社、2018)、『「国語」から旅立って』(新曜社、2019)、木村友祐との往復書簡『私とあなたのあいだ いま、この国で生きるということ』(明石書店、2020)など。
<温又柔さんとYSCグローバル・スクール>
温さんは2015年より私たちYSCグローバル・スクールの活動と海外ルーツの子どもたちを応援し続け、折に触れ子どもたちの学びのために温かなサポートを届けてくださっています。
去る2020年の年末には、雑誌「婦人公論」において、私、田中が温さんと対談させていただき、温さんのご著書であり、織田作之助賞を受賞した小説『魯肉飯のさえずり』(中央公論新社)の大きなテーマとなった、日本という外国で子育てをする母親の想いや、彼女たちを取り巻く環境について語り合いました。
さらに、受賞に際して温さんへ贈られた賞金を海外ルーツの子どもたちのために、とご寄付してくださるなど、温さんはYSCグローバル・スクールの活動になくてはならない存在です。その際のご寄付は、経済的に苦しい家庭の子どもたちが学ぶための教材購入費として大切に使わせていただいています。
日本語がわからない状態で来日して日本語を学ぶ子どもたちが、長い文章を読んだり書いたりできるようになるまではとても長い道のりとなりますが、 いつか、温さんが書かれた物語を海外ルーツの子どもたち自身が手に取り、そこに込められた想いやメッセージを受け取ってくれる日が来るように。子どもたちのサポートを続けて行きたいと思います。
温さん、いつもありがとうございます!
(YSCグローバル・スクール 田中宝紀)