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海外ルーツの子どもたちに、コロナ禍でも切れ目のない学びとつながりを届けたい!

海外ルーツの子どものための専門教育支援事業YSCグローバル・スクールでは、コロナ以前から対面とオンラインによる支援を全国各地の子どもたちへ届けています。コロナ禍の影響により、外国人保護者の失業や減収が相次いでいます。1人でも多くの子どもたちが専門家と学び続けられるよう、奨学金寄付にご協力お願いします

現在の支援総額

2,106,500

117%

目標金額は1,800,000円

支援者数

272

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/10/14に募集を開始し、 272人の支援により 2,106,500円の資金を集め、 2021/11/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,106,500

117%達成

終了

目標金額1,800,000

支援者数272

このプロジェクトは、2021/10/14に募集を開始し、 272人の支援により 2,106,500円の資金を集め、 2021/11/30に募集を終了しました

海外ルーツの子どものための専門教育支援事業YSCグローバル・スクールでは、コロナ以前から対面とオンラインによる支援を全国各地の子どもたちへ届けています。コロナ禍の影響により、外国人保護者の失業や減収が相次いでいます。1人でも多くの子どもたちが専門家と学び続けられるよう、奨学金寄付にご協力お願いします

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こんにちは!YSCグローバル・スクールです。

コロナ禍で学びとつながりの機会がいっそう減少している海外ルーツの子どもための奨学金クラウドファンディング、現在目標の【67%】に!これまでに【161名】もの方々がこのプロジェクトに参加してくださっています!

プロジェクト終了まであと【18日】。あと約【58名】からの応援が必要です!

ひとりでも多くの子どもたちに手を伸ばすことができるよう、ぜひこのプロジェクトを広めてください!皆様の引き続きのご支援とご協力をどうぞ、よろしくお願いいたします。

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さて、先日11月5日に公開した新着情報記事『進学率70%の現実-海外にルーツを持つ子どもの高校受験【前篇】』では、海外ルーツの子どもたちの高校進学について現状や課題をまとめました。

海外ルーツの子どもたちの高校進学率が全体で70%程度にとどまる中で、当スクールではどのように進学へのサポートを行っているのか。今回は後篇として、当スクールで多文化コーディネーターとして活動するスタッフの長年の実践から、海外ルーツの子どもの高校進学支援のポイントについてお伝えします。

*記事中のマスクをしていない写真は全てコロナ禍以前に撮影(写真:🄫Yuichi Mori)

YSCグローバル・スクールに通う受験生たち

YSCグローバル・スクールでは、高校進学を希望する海外ルーツの受験生たちを2つのコースで受け入れています。1つは、平日の日中に学校や予備校代わりとしてフルタイムで利用するコース。もう1つは、昼間は中学校に通いながら、放課後に塾代わりとして利用するコース。

昼間のクラスには、主に15歳以上で来日し出身国で中学校を卒業していたり、日本の中学を進路未決定で卒業した10代後半の子どもや若者が利用しています。加えて、公立中学校に在籍しているものの、学校の中でのサポート体制がじゅうぶんでないため平日の昼間、学校の代わりに通ってくる子どもたちがいます。このような現役中学3年生の場合は、在籍中学校とよく連携し、YSCグローバル・スクールで学んでいる時間を学校の出席として扱っていただいています。

学校の先生とは日ごろの学習の様子を定期的にレポートし情報共有したり、時には三者面談に多文化コーディネーターが同席し、学校の先生や保護者の方々の間を取り持つこともあります。

一方、日中は中学校に通っている生徒で放課後のコースを利用する子どもたちの中には、日本での生活が長く、日常会話の日本語はネイティブという子どもも少なくありません。しかし、学校の勉強に必要となる「学習言語」と呼ばれる日本語の力がじゅうぶんでなく、授業についていくことが難しかったり、試験の点数が伸び悩んでいるような生徒が少なくありません。こうした生徒たちに対し、「日本語」という視点を加えながら、教科の学習をサポートしています。また、中には日本語力も学力面でもじゅうぶんな力を持っており、一般の学習塾利用も可能な状況にあるにもかかわらず、「日本人だけの場所は居心地が悪く感じる」との理由から、自らのアイデンティティにあった居場所として放課後に通ってくる生徒もいます。

このように、一口に「高校進学支援」と言っても、対象となる海外ルーツの子どもは多様な状況です。今では、オンラインで全国各地から子どもが利用することもあり、教室の有る東京都立高校だけでなく、現地の地域団体と連携しながら、各府県公立高校等への進学もサポートするため、多文化コーディネーターは膨大な知識と情報をもって子どもたちが望む進路を選択できるよう支援を行っています。

一人ひとりの状況に寄り添って、子どもたちの進学をサポートしています。

来日時期のわずかな差で明暗-子どもたちの現状把握が、進学支援の第一歩

前述の通り、海外ルーツの子ども一人ひとりの状況はさまざまで、来日した時期や在留資格、家庭環境、学校や地域での支援の有無や来日前を含むこれまでの学習の状況などの個別多様性が高いことが特徴です。そこに加えて、前篇でもお伝えした通り地域ごとに異なる入試制度の壁などが絡み、子ども本人や支援者側だけではどうしようもない状況も少なくありません。

例えば、同じ時期に日本にやってきた子どもが2人、AさんとBさんがいたとします。Aさんはその年の3月に来日し、数年後の高校入試の際に外国人特別入試制度を利用できました。一方、BさんはAさんより来日が2週間早く、同じ年の2月下旬に日本にやってきました。Aさんは外国人特別入試制度を活用し、作文と面接で入試を受けましたが、Bさんは外国人特別入試制度の要件を満たさず、一般の日本人と同じ5教科の試験を受けなくてはなりませんでした。

このように、わずかな来日時期の差で特別入試枠や入試における配慮措置などが使えなくなることがあります。また、日本国籍や二重国籍の海外ルーツの子どもの場合、外国籍の子どもと使用できる制度が変わってくる場合もありますので、子どもたちの進路を考える上で、各都道府県の入試制度や特別入試枠の要件を確認した上で、その利用が可能なのかどうかを調べ、家庭や本人に情報提供することが重要なポイントのひとつとなっています。

外国人保護者への進学説明会も実施しています

海外ルーツの子どもならでは―外国での教育バックグラウンドを把握

現場で多様な子どもたちの進学支援をしていると、特別入試制度の活用ができるかどうか、経済的に過度な負担にならないかどうか、在留資格や家庭状況、本人の希望から進路の選択を検討し、高校入学に向けて準備してきたのに、そもそも入学に必要な条件を満たしていなかったと後でわかる、ということが起こります。

出身国の小中学校の卒業証明書などを日本から取り寄せるには時間がかかるため、最初の面談で確認し、できるだけ早く取り寄せるよう手配しています。また、保護者が先に日本で生活の基盤を築いてから子どもを呼び寄せた場合、保護者は子どもと離れていた時期が長く、自国での子どもの修学状況を正確に把握できていないこともあるので、慎重に確認作業が必要です。

例えば、南アジアにルーツを持つRさんは、生まれた直後から日本で働く保護者と離れ、親せきに預けられて育ちました。Rさんの保護者が親せきに国際電話で状況をたずねても「問題ない」と言われてきたため、それを信じ、Rさんは学齢通りに学校に通っているものだと思い込んでいました。

保護者の方がRさんを日本へ呼び寄せ、進学を見据えて書類を確認したところ本来は中学校2年生相当に在籍していたはずのRさんが、実際には小学校4年生からほとんど学校へ行かせてもらえなかったということが発覚しました。

このように、親子が離れて暮らしている期間が長いことは海外ルーツの子どもにはよくあることのため、外国人保護者が把握していない情報があるかもしれないことを前提として、念入りな確認を行うように心がけています。

最初から移住する場合は来日の際に卒業証書、成績証明書等の原本を持ってくる家庭がほとんどですが、最近ではコロナ禍で国に戻れなくなり日本での進学を決めたケースや、出身国で学校がロックダウンしていて書類の取り寄せができないケースが頻発しています。

コロナ禍の中での進学支援は、出身国とのやり取りだけでなく、日本国内でも出願方法が持参から郵送やオンライン出願となるなど、時とは異なるイレギュラーな対応が求められます。生徒の出身国の状況や教育委員会の発表、学校側の動向など、海外ルーツの子どもたちに不利益が生じないよう普段以上に情報収集に奔走しています

コロナ禍の影響大きく―経済状況で進学をあきらめないように

家庭の経済状況によっては、たとえ特別入試枠を利用する要件を満たしていても、その学校までの交通費や制服代など、学費以外の負担が難しいため別の進路を考えなくてはならない場合もあります。私たちが活動する東京都の西側は東側の23区内と比べると公立高校自体の数も少なく、かつては外国籍の生徒のための特別入試枠を設置する高校へも電車で1時間近く乗り継がなくてはならない状況でした。(現在はアクセスのよい場所に特別入試枠設置校が追加されています)

このため、自転車で通える範囲、交通費負担が少なくてすむ範囲となると、日本語の力がじゅうぶんでない海外ルーツの子どもたちは基本的には定時制高校が第一の選択となります。定時制高校であれば、学費やそれ以外の負担も小さく、昼間はアルバイトをすることもできます。また、高校時代に金銭的に無理を重ねてしまうと、高校卒業後に専門学校や大学へ進学するための費用を確保する余裕がよりなくなってしまう可能性もあるため、学力や日本語力、制度が使えるかどうかだけでなく、包括的な視点から保護者や本人と相談を重ねつつ、最善の選択ができるようにサポートしています。

特に現在は、コロナ禍の影響により外国人保護者の経済的な状況が悪化し続けています。経済的な困難により、子どもたちが高校への進学をあきらめてしまうことがないよう、当スクール奨学金だけでなく、他の民間支援金や政府による支援など、可能な限りの支援策に関する情報を収集し、保護者や子ども自身が安心して進学を選択できるようにも務めています。

今年のハロウィン。子どもたちの日々を、少しでも楽しく

ラストワンマイルを人の手で―オンライン支援では地域連携を進めています

前述の通り、YSCグローバル・スクールには全国各地からオンラインで受講している生徒たちがいます。地方で学ぶ機会のない子どもたちが当スクールにつながった際には、できる限り速やかにその子どもの身近な地域でサポートしてくれるパートナー団体を見つけ、オンラインでは届けられない「ラストワンマイル」の支援を、直接届けていただけるよう連携しながらサポートしています。

特に、地元の高校受験に関する情報は当スクールのある東京からでは把握しきれないため、情報収集、中学・高校との連携、現地の受験に即した対策などは現地パートナーに担っていただきながら、当スクールはオンラインで日本語と主要教科の学習機会を提供するといった形で役割分担を行っています。

オンラインで高校に進学する子どもたちの卒業を祝いました

子どもたちに、日本の高校生活という青春を謳歌してほしい

海外ルーツの子どもたちの高校進学は、様々な壁に阻まれており、いまだに狭き門となっています。当スクールスタッフはもちろん、学校の先生、パートナー団体の方々、そして保護者の方々と一緒になって、子どもたちの未来を応援し続けています。子どもたちがその狭き門を無事に通過し、「高校生活」という青春を心から楽しんで過ごすこができていると知った時ほど、私たちにとって嬉しい瞬間はありません。

みなさんもぜひ、このプロジェクトへの応援を通して、海外ルーツの子どもたちの未来を共に応援していただけませんか?

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