こんにちは。プロジェクトを実施しているNPO法人青少年自立援助センターYSCグローバル・スクールの田中宝紀(たなか・いき)です。
コロナ禍で経済的な打撃を受けた外国人保護者が増加したこと、加えて、ボランティアの活動が難しくなるなどによって海外ルーツの子どもたちの学びの機会が減少したことに危機感を募らせ、1人でも多くの子どもたちに学びとつながりを届けたいと始めたクラウドファンディング。
これまでに214名の方々がご支援くださり、目標金額まであと124,500円となりました!
ここまでご寄付や情報拡散でご協力をいただきました皆様、改めて心から感謝申し上げます。
外国人学校等で学ぶ子どもたちの保健衛生環境の体制整備が一歩前進中
今日は午前中、委員を務めている文部科学省『専ら外国人の子供の教育を目的としている施設(いわゆる「外国人学校」)の保健衛生環境に係る有識者会議』に出席しました。
これまで政府として関与の小さかった「外国人学校」で学ぶ子どもたちの健康や安全に対して、まずは何が課題となっているのか。そしてどのような取り組みが可能なのかを検討しています。
現在は最終のとりまとめに向けて議論が続けられています。これまでほぼ把握されてこなかった「外国人学校等」の実態について調査が行われたり、各外国人学校等の多様な実情に合わせて、行政、地域コミュニティ、医療機関など多様なステークホルダーの関与の必要性が確認された上で、速やかに取り組むべきことや中長期的に取り組むべきことがそれぞれ提示される見込みです。
公教育の外側で学んでいても、「日本の中で学ぶ大切な子ども」として国や自治体などがその健康や安全に関心を持ち取り組みが進められていくことは大きな一歩だと感じています。
会議のこれまでの議論や資料などはこちらのURLよりご覧いただけます。ご関心ある方はぜひ。
https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/mext_00001.html
私も先に行われた第5回会議で、YSCグローバル・スクールをはじめとするNPO等の運営する場での取り組みや提案などを発表しました。その際の資料はこちらから。
実は、この会議への参加を打診された際に初めて、私たちのようなNPOが運営する学びの場も「外国人学校等」の範囲に含まれているということを知りました。「義務教育年齢の子どもが昼間、学校(またはその代わり)として学ぶ場」を広く「外国人学校等」として捉えるとということなのですが、私たちのような学びの場がこうした点から思いがけない「認知」を得たこと。これを皮切りに、海外にルーツを持つ子どもたちの公立学校の外側における、教育のみの領域に留まらない公的支援の拡充につなげていけたらと考えています。
とはいえ、すべての子どもたちに公的なサポートが届くまでには長い時間がかかります。それまでの間、子どもたちが取りこぼされることがないよう、YSCグローバル・スクールは皆さんと共に、手を伸ばし続けてまいります。
一人でも多くの方々に海外ルーツの子どもたちのことを知っていただくためにも、情報の拡散も大きな力となります!
どうぞ、引き続きのご支援とご協力をお願いいたします。
(拡散の際には https://camp-fire.jp/projects/view/501138 のURLをご利用ください)