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2021年もあとわずかとなり、3月の演奏会に着々と近づいているのを感じ、
団員もみんな練習により精が出ているようです。演奏会をお楽しみに!
今回は、各パートリーダーからのパート紹介と意気込み、第九弾でございます。
コントラバス編です。
こんにちは!コントラバスパートの金子隆介です。
突然ですが、コントラバスとはどのような楽器なのか、ご存知でしょうか?この文を読んでくださっている皆様ならきっとご存知でしょう。コントラバスは、オーケストラの端っこで頑張っている大きい弦楽器で、縁の下の力持ちとよく言われます。ただ他の楽器に比べると知名度がないため、「君確かチェロやってるんでしょ?」と間違って聞かれることもしばしばあり…ある意味個性的な楽器です。
そんなコントラバスパートは、演奏する人たちも個性的だと私は感じています。ユニークさを忘れない人、演奏に対してきちんとこだわりを持っている人、あまり話さないけど演奏は饒舌になる人…皆さん個性的ですが、安心して過ごすことができる素敵な人達です。
そんなコントラバスパートは半数が今年卒団し、新規団員に入れ替わりました。知り合ってまだ数ヶ月ですが、先ほども述べたように信頼できる人たちであり、新しい良い雰囲気にしてくれそうだと私は期待しています。これからも互いのことをよく知って、本番に臨みたいと思っております。
福島での合同練習では、交響曲第九番の四楽章冒頭について、指揮者の柳澤先生に指導をお願いすることがよくあります。四楽章の冒頭にはチェロとコントラバスパートのみで演奏する場面があるため、特に意識を一つにして演奏する必要があります。今まで聴いた曲、弾いた曲の中でもトップクラスに難しい箇所です。そのため、まだまだ練習時間を要するとは思いますが、その分なかなか聞くことのできない重厚な音楽を奏でられる場所ですので、自分達もテンションを保ちつつ演奏のクオリティを上げていきたいと思います。
今回のコントラバスの見どころは、やはり交響曲第九番の四楽章冒頭です。コントラバスパートが表立ってメロディを弾くこと自体少ないですが、四楽章のメインとなるテーマを曲全体で初めて演奏する場面でもあるため、曲としても非常に重要な場面です。さらに、チェロとコントラバスの全員でメロディーを演奏するため、落ち着きのある重低音で、なおかつ迫力のある音を楽しむことができます。第九の1番の見どころと言っても過言ではない気がしています。そのため、演奏者である私たちには非常にプレッシャーがかかっておりますが、なかなか体験できない場面でもありますので、適度な緊張と喜びを感じながら演奏したいと思います。