2022/07/04 20:00

なぜ、瀬戸内の島でワインをつくるのか?

それは、ずっと超えられない壁があったからかもしれない。


大学4年生の時に実習で初めてつくったワイン。

学内のぶどう園地で栽培収穫した甲州種、その宝石のように輝く粒を手と足で必死に潰し、ろ布でゆっくりと搾った。

発酵の様子を毎日ワクワクしながら観察し、酵母の発酵する音や、細かく綺麗に湧き上がる泡に感動した。

発酵が終わり、ろ過すると、そこに美しい魅惑の液体が完成した。


それを口に含んだ時の衝撃が忘れられない。

決して一般的に優秀なワインではなかったと思う。

しかし「こんな風味になるのか」という驚きと、

ワインをつくる楽しみが、

その一口含んだワインから無限に感じられた。

 

ワインをつくることを仕事として以来約20年、

あの時の感動を得ることができなかった。

 

では、どうしたら良いか、

日常としてワインと向き合うこと、

生涯ワイン農家として歩むことを決めた.....


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ぜひシセラを飲んでいただいた皆様に一読いただけると幸いです。

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