私がとても気にかけているスリランカに住んでいる一人の女の子のお話です。
彼女は生まれつき両足に障害があり、歩くことが困難な状態にあります。
スリランカのラトゥナプラ。バランゴダという小さな町にお母さんと暮らしています。
車椅子での行動が必要な彼女ですが、
14歳になる現在に至るまで
一度も学校に通ったことがありません。
何故学校に行くのが困難かというと
彼女が現在使用している普通の車椅子。
いわゆる車輪を手で回すタイプのものだと
体力的に少々段差や斜面がある通学路を学校まで
向かうことがとても困難になっているからです。
たった500mかと思うかもしれませんが
車椅子の彼女にとってはとても大変な距離なので
なんと14歳になる今まで。
彼女は学校に行きたくても断念せざるを得ない状況が
続いているとの事をお聞き致しました。
母子家庭に育つ彼女は14年間車椅子での生活です。
学校に行きたいので電気車椅子が欲しいと私達に依頼してきました。
電気車いすがあれば腕への負担も軽減され
ある程度の外出の幅も広がり外に出る事が可能になります。
シンハラ語とヒンドゥー語など数カ国語
書いたり話したりできる子供もいます。
14歳と言うと年齢的には中学生ぐらいになります。
スリランカと日本の学校暦は大体日本と同じようになっております。
スリランカでは14歳までが通常は義務教育となっていますので
本来ならリットちゃんも皆んなと同じように
学校へ行って勉強したり、友達と話したりできますが
それが14年間今まで電動車椅子を購入する事が
経済的に難しい事からできていなかったのです。
お母様は一人でリットちゃんを育てておられるので収入が少なく
その日その日を食べていく分の収入を得る事で精一杯です。
とても高額な電気車椅子を購入する余裕は無いそうです。
スリランカの国家障害計画では、障害者の教育経験に関して
次のように述べております。
障害女性は障害男性の63〜71%相当しか
就学した経験を持たず、就学経験があるとしても
その教育レベルは低い。
更に貧困に対面する障害女性の割合が障害男性よりも多く
1日1ドル以下で生活する障害男性が48%であるのに対し
障害女性では74%であると報告しております。
(Ministry Of Social Welfare, 2003)
スリランカでは近年障害のある方への対応も
徐々に変わってきつつあります。
リットちゃんは学校に行きたいのに行けない。
勉強したいのにできない状態にいる状況です。
彼女の学校に行きたいと言っていた切実な願いを
義務教育が終わるこの14年目に叶えてあげたいと思っています。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、
国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で
達成するために掲げた目標です。
17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な
169のターゲットで構成されています。
今回はこの件について考える中
とにかく行動してみようと思い、近所の介護専門のリサイクルショップに行き、中古の電気車椅子が購入できないか聞きに行きました。しかし中々見つかりません。
今後は地域を広げて検索してみようと思っています。
伺いましたお店の店員さんによると中古でも30万円から50万円するそうです。
やはり高額なので、一般家庭の方が購入するのは難しいようです。
また引き続き検討していきたいと思います。
wom_anempowerment
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