*活動報告では、MITについてや、昨年度のIDJの様子について、オーガナイザーが順番に記事を掲載していきます。IDJの活動を一人でも多くの皆さんに知っていただければと思います!*
IDJ2018オーガナイザーの加藤です。今回は「MIT生を日本に!」というスローガンの「MIT生」の部分を具体的にご紹介したいと思います。
私たちオーガナイザーチームは6月頃から、「日本の技術に興味のあるMITの学生」にアクセスすべく、校内各地に数百枚のポスターを張ったり、各学科や各寮のメーリングリストで周知を行いました。その結果、250人を超えるMITの学生がプレエントリーを行い、説明会には83名が訪れ、46名のエントリーがあり、最終的に26名にオファーを出しました。今回は、どんな学生がIDJに興味をもっているかをご紹介したいと思います。
1.MITの概要
工学系大学の世界最高峰とも呼ばれるマサチューセッツ工科大学は、工学部のみならず、社会科学部、人文科学部、MBA(Sloanスクール)など幅広いプログラムを提供しています。そのため、学生の専攻は、電気工学やコンピュータサイエンス、数学、建築学、機械工学、物理学等の学問から、ビジネスマネジメントやバイオエンジニアリングなど多岐にわたります。また、日本の多くの大学とは異なり、複数の専攻学問を学ぶことができるのが特徴の一つとなっています。MITには学部と大学院課程を合わせて1万人以上の学生が在籍しており、そのうち留学生は約3割を占めます。様々なバックグラウンドを持った学生が集まり、世界をリードする研究に日々打ち込んでいます。
2.プレエントリー
大学内のメーリングリストや広告掲示等を通して、9月上旬までプレエントリーを行っていました。上述の通り、約250名の学生がプレエントリーをして、各コースの内訳は以下のようになります。 機械工学科と電気工学科の人数が多いですが、専攻に関係なく「潜在的に日本との架け橋になりうる」学生にアクセスすることができました。
※学部1年生は、まだ専攻を選んでおりませんので「未決定」にあたります。
3.説明会
プレエントリーをした学生を中心として、9月14、15日にIDJ2018の説明会を行いました。2日間の合計で83名の学生が参加し、IDJ2018の目的から出願方法や旅程を説明しました。また、説明会の後半では、昨年催されたIDJ2017の参加者との意見交換会の場を設け、活発な質疑応答が行われました。
説明会終了後から、本格的な学生の出願を受付けました。
説明会の様子
(MITでは教授を囲むように半円型に机が配置されており、授業内の活発な議論を行いやすい環境になっています。)
4.選考
提出されたエッセイと履歴書をもとに、選考を行いました。応募者のエッセイは本当に素晴らしいものが多く、日本の固有の技術や研究に興味がある応募者もおりましたが、日本の技術を使って世の中に生かす側面に興味を持っている応募者も多く存在します。彼らの熱意と我々の引率キャパシティを考え、26名を選出しました。参加者のうち約半数を占める14名が修士課程の学生であり、学部生8名、博士課程4名という構成になっています。また、9つの専攻分野を持った学生が集っております。
参加者の内訳(学部、修士、博士の構成割合)
参加者の内訳(専攻別の構成割合)
※学部1年生は、まだ専攻を選んでおりませんので「未決定」にあたります。
5.最後に
以上のように、「日本の科学技術とビジネス」という共通の興味を持ちつつ、様々なバックグラウンドを持つ学生26名が集っています。IDJ2018という企画が日本とMITを繋げ、新たなイノベーションを生み出す試金石となれるよう、何卒、ご支援のほどをよろしくお願いします。