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障がいのある方が住み慣れた里山に、地域初の就労支援施設をつくりたい!

豊田市の中山間地域には病気や障がいのある方が通える就労支援施設が一カ所もありません。そこで2022年4月、古民家を改築し就労継続支援B型「よりみち」を開所します。拠点となる古民家の改築費用が不足しています。病気や障がいのある方が住み慣れた地域で暮らし働く練習をする場所づくりにご支援・ご協力ください!

現在の支援総額

2,885,000

19%

目標金額は15,000,000円

支援者数

146

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/01/21に募集を開始し、 146人の支援により 2,885,000円の資金を集め、 2022/03/11に募集を終了しました

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現在の支援総額

2,885,000

19%達成

終了

目標金額15,000,000

支援者数146

このプロジェクトは、2022/01/21に募集を開始し、 146人の支援により 2,885,000円の資金を集め、 2022/03/11に募集を終了しました

豊田市の中山間地域には病気や障がいのある方が通える就労支援施設が一カ所もありません。そこで2022年4月、古民家を改築し就労継続支援B型「よりみち」を開所します。拠点となる古民家の改築費用が不足しています。病気や障がいのある方が住み慣れた地域で暮らし働く練習をする場所づくりにご支援・ご協力ください!

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クラウドファンディングへのご支援、ご協力いただき、ありがとうございます。

今回は、返礼品のご提供もいただきました「山里カフェMui」の清水潤子さんに取材をさせていただきましたので、ご紹介いたします。


「よりみち」の拠点となる足助地区北小田町(きたこだちょう)は、現在の畦道がある新盛町のすぐお隣です。


畦道の立ち上げと同じ2017年、北小田町で地元の鹿や猪などのジビエ料理を振る舞う「山里カフェMui(むい)」を開いたのがオーナー・ハンターの清水潤子さんです。

清水さんは地区内で年間100頭ほどの害獣捕獲を担っています。

さらに、調理師免許を持つ清水さんは猟で獲った動物たちを敷地内の解体所で加工しカフェメニューや食肉として販売しています。

「いきものの命をいただく」一連の営みを実践してこられました。


畦道の代表・今枝さんと清水さんは偶然にも日本福祉大学の卒業生。

4月からご近所さんとなる清水さんに、北小田町の暮らし・仕事についてうかがいました。


― お二人が出会ったきっかけは?

 

清水さん:私はもともと、「三河の山里 なりわい実践者2期生で、1期生の今枝さんは先輩でした。その前につながっていたかも?

今枝さん:新盛自治区の総会だったかな?豊森なりわい塾のとき?いろんなところでお会いするので、すっかり曖昧ですね。


― 移住先を北小田町に決めた経緯を教えてください。

 

清水さん:移住のきっかけになった稲作体験は、新盛町だったんです。地域振興の第一人者、小澤庄一さん(2021年にご逝去)にお世話になりました。だからどうしても新盛が良かった。でもなかなか空き家がなくて。譲れない条件は国道153号から奥まっていて、田畑と山に囲まれた場所でした。北小田に物件が見つかった時は即決でしたね。


― 当初の想定と違っていたことはありましたか?

清水さん:大工さんが「このままだと寒いし家が傷むよ。ベタ基礎からだな。」と。私は新潟出身で、暑さ寒さは平気だし、石塚に家の基礎が乗っている造りは当たり前。基礎から直すという意識がなくて。家もだいぶ傷んでいたので、大幅に改修が必要でした。


― 北小田町の暮らしや、ご近所さんとの関わりはいかがですか?

 

清水さん:北小田の住人は平均年齢70歳越えなので、還暦までは「若手」なんです。だからいろんな“お役”があります。町内は2つの組で分かれていて、こちらの地区では本祭を含めるとお祭りが年4回。私はお祭り大好きだから「お祭りの役はやります!」と手を挙げて。

この4年で田んぼをやめる方は増えましたね。うちの前も不耕作地です。Muiの開店を楽しみにしていたおばあちゃんも、開業直前で息子さんの家に引っ越したり。よくしてくれた人たちが居なくなっていくのは複雑な気持ちでした。

「北小田の家」ができてからはまた変わったかな。Muiではイベントをやらないので、食事以外で町内の人がわざわざ来ることは少ない。北小田の家でイベントがある時は、町内の人を誘って遊びに来てくれる人が増えました。「空き家にあかりを!プロジェクト」の時も、帰ってくると近所にあかりが灯っていて「あ〜、嬉しいな」って。お互いにいい効果がありますね。


― いつも予約でいっぱいのMuiさんですが、続けてこられた秘訣はなんでしょうか。

 

清水さん:なんだろう?なんでお客さん来てくれるんだろうね(笑)。

今枝さん:猟師やジビエ料理は男性のイメージがありますね。Muiさんは女性が来やすいお店だと思いますし、清水さんの人柄もある気がします。みなさん「清水さんに会いにくる」みたいな。


清水さん:お客さんの層は本当にバラバラ。開店当初、ジビエに馴染みのある高齢者さんが多いかと思っていたら、全く違う!なぜかジビエ関連ではないお客さんも来るんです。「ジビエ料理は食べられないけれど、うちの子どもと話をしてくれませんか」って。学校に行けない子が2組ぐらい、学校に行くようになったと電話をもらいました。「あんたの人生なんだから、やりたいようにやりん」って言ったぐらいで、たいしたこと話してない(笑)。嫁が欲しいっていう人とか、いろんな人が来る“よろず屋”みたい。

今枝さん:昔ながらの小料理屋の女将さんみたいな感じかも。

清水さん:それは昔の人が当たり前にやっていたことだよね。たまに干しっぱなしの洗濯物を、軒先に取り込んでおいてくれる人もいます。そんな時は「ありがとうね!」って。世話好きでいい人が多いから、それを「ありがとう」と思うのか「お節介」と思うのかで、長く暮らしていけるかどうかはあるよね。


― まちの変化でいうと、猪や鹿との付き合い方も変わってきていますか?

 

清水さん:動物との付き合い方は変わってきているかも。でもみんなに話を聞くと、昔から大変だったとは言いますよ。害獣駆除はシーズン関係ないので、忙しさは変わらないかな。北小田は猪より鹿が多いです。

30年前なら、猪だとこのサイズ(下の写真)は一年に2頭も獲れればいいほう。


「井筒亀(いずかめ)*」へ売りに行くと1頭30万円ぐらいで売れたそうです。そのお金を仲間で分けて、年越しのお金にして、内臓なんかは自分たちで食べて。年明けにもう1頭とって冬の蓄えにしたそうです。

*足助町田町にある明治20年創業の季節料理店。天然鮎や自然薯料理のほか、猪料理を提供している。


北小田では、女性も1人前の仕事を行う一人工(いちにんく)。女性だからというよりも「力仕事できる人がひとり増えた」ぐらいの感じなんです。女性が一人工と認められない地域もあるなかで、北小田でよかったと思っています。

今枝さん:移転前に北小田の「地域面談」を受けたとき、新盛ともまた文化が違うんだなと感じましたね。


― 地域面談とは?

 

清水さん:各地域で家を買う・借りる場合には「地域面談」といって、町内会長さん、定住委員長や地元の委員の方と面談をします。この方たちに「いいよ」って言ってもらって初めて、家を借りたり買うことができます。畦道さんはみんながよく知っているもんね。

今枝さん:地域面談では畦道がやってきたこと、移転の理由、活動の内容などを話しました。「それよりもいつ来るの?」と。利用者さんの交通手段を気に掛けてくださったり、早く来て欲しいと言ってもらえました。


― よりみちの開所がますます楽しみになりました。

 

今枝さん:母屋はメインの事業所で、離れの建物を作業所に。祝日は学校もこども園も閉まっているので、スタッフのお子さんの託児も一部考えています。畦道にも来ていただいている「おぐろ整体院一歩」の小黒泰之さんと、出張美容の川合やすよさんにも月に1回よりみちに来ていただき、地域の方に利用してもらいたいと考えています。

よりみちには裏山もあるので、山仕事や山遊びをしてくれる方にもぜひ関わってほしいですね。


清水さん:うちの開業当初も、近所の人たちが次々に様子を見にきては「何か手伝うことある?」って。「これ教えて!」って言うと喜んで、色々教えてもらえます。役割を求めている元気な人たちがたくさんいます。

今枝さん:私たちも地域の中でできる役割を担っていきたいです。

清水さん:今枝さんたちが来てくれるのを、みんなで待ってます!


山里カフェMuiさんのリターン品をご用意しています!

清水さん自ら猟を行いジビエの加工・調理をされています。

Muiさんのランチ、ぜひ一度味わってみてください!

https://camp-fire.jp/projects/view/524683

*Muiさんは完全予約制です。

公式サイトからのご予約をお願いいたします。


(聞き手:よりみちクラファンサポーター 松永)

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