先日の紅花染め体験の様子紅花に含まれる色素は、黄と赤の二色だけ。まず黄色を引き、そっと手放すことで赤だけが姿を現します。いくつもの色を宿す他の草木には無い特徴です。混ざりのない赤。この特別な性質こそが紅花染めが太古から重宝されてきた理由です。紅花の赤を生地に美しく現し、その色を確かなものとして留めるのに欠かせない存在が、烏梅です。発色を助け、染め上がった赤を静かに支える色止めの役割を担います。決して目立つ存在ではありませんが、烏梅がなければ紅花染めは成立しません。工程では木灰から取った天然の灰汁を使用します。紅花・烏梅・灰汁。すべて自然の素材を使い、それぞれの力を損なうことなく染めていきます。この体験で染めるのは、淡くやさしい一斤染め(いっこんぞめ)。かつて庶民にも許された、暮らしの中で親しまれてきた紅の色です。その先には、何度も赤を重ねて辿り着く、高貴な色——韓紅(からくれない)があります。今回は、その入口となる一斤染めを通して、紅花染めの本質に触れていただきます。紅工房は月ヶ瀬に烏梅を伝えてくれた園生姫が、かつて暮らした場所に建っています。自然に囲まれたこの地で、素材と向き合う時間をお過ごしください。【紅花染め体験】・園生姫の白雪ふきん染めor持参布染め 21,000円(税込)・奈良晒タペストリー製作 25,000円(税込)・9:30〜15:00頃・薬膳烏梅ランチ付き・2名様~6名様・場所:梅古庵 紅工房(奈良市月ヶ瀬)DMにてお気軽にご連絡ください。日程や内容のご相談だけでも、どうぞ。#紅花#紅花染め#烏梅#梅古庵





