(前回からの続き)
この当時はその後もあちこちで 「センエン、センエン」 は聞きました^^;
日本人に吹っかける際のこの頃の決まり文句だったようです。
さて、そんな中を抜けて空港まで迎えに来ていただいていた方が手配してくれた車に乗ってホテルへ。
現在のフィリピンも交通事情は決していいとは言えないですが、当時は更に酷く。。。
まず車線は全く無視。
隙あらば反対車線でも平気走る。
360度からクラクションの嵐。
渋滞箇所が多いのでノロノロが大半ですが、ちょっと流れるともの凄いスピードで飛ばす。
どうも、こんな大渋滞の中でも客をいち早く目的地に届けるのがいいドライバーの証、といった感じだったようで。
慣れるまでは生きた心地がしませんでした。
しばらくして気づいたのですが、乗っていた車のサイドミラ―(ドアミラー)が運転席側にしかない。
反対の右側のは折れたのか取れたままの状態。
「ああ、修理はお金がかかるからなかなかできないのだろうなあ。」
と思い込んでいたのですが、よくよく見ると他にも同じような車が少なくない。
徐々にわかってきたのは、隙あれば狭い空きスペースでも車の頭をこじ入れていち早く進もうとするので、どのドライバーも左右ギリギリを攻める。
その時に邪魔になるのがサイドミラーなので、片方を取ってしまっているというのが真相だったようで^^;
現在のフィリピンは渋滞事は相変わらずですが、走っている車がとにかく綺麗になったのと、高級車も増えてきてます。
それに車線の守るようになって(笑)
あと10年くらい前からクラクションの音が劇的に減りました。
今でも初めてフィリピンに来られた方がその交通事情に驚くことは少なくないですが、30数年前を知っている自分としては、相当改善したなあと実感するばかりです。
(続く)