おはようございます!
皆様にいただいたご支援のおかげで、志摩の海水農業プロジェクトのためのソーラーパネルの設置が完了しました!
これでいよいよ今回のプロジェクト目的である高い海水希釈率で栽培する新たな「海水農業」に「太陽光エネルギー」を使うことで気候変動時代の新しいサスティナブルな農業の形を実現するための設備が整いました。
変化し続ける世界の気候により、私たち人類は土地の疲弊と海面上昇によって引き起こされる大規模な塩害という課題に直面しています。
では、塩害により引き起こされる問題とは、一体なんでしょうか。
地球の表面の3分の2は水で覆われていて、およそ14億立方キロメートルの水があると言われています。しかし、その大部分は海水であり、淡水はわずか2.5%程度に過ぎません。また、この淡水の大部分は南極や北極地域などの氷や氷河として存在しているため、地下水や河川、湖沼などの水として存在する淡水の量は地球全体の水の約0.8%に過ぎず、さらにこの大部分は地下水であるため、河川や湖沼などの人が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%(10万km3)でありません。(国土交通省HPより)
ご想像の通り、気候変動による様々な理由から貴重な淡水の割合がどんどん少なくなっていく中で、塩害により農業に利用できる淡水も少なくなり、それによって私たちの増加する人口を支える野菜の生産が少なくなっていきます。
そんな環境の変化に適応すべく、私たちは野菜栽培や屋内野菜栽培の実践に海水を利用することに挑戦しています。
そのため、トマトやさまざまな葉物野菜などの野菜作物を栽培するために海水を使用することに挑戦したかったのです。海水を利用して野菜を栽培することで、世界最大の水資源を活用し、世界のどこでも野菜を生産することができます。
また、地球の気温の上昇により、屋外/温室での作物生産がますます困難になっています。そのため、屋内農業に関するさらなる研究と実験が必要です。私たちの施設を使用した農業は、人類の培ってきた技術を使用するため、当然のことながら、相応のエネルギーを消費しています。ただ、そのエネルギーを太陽エネルギーやその他の再生可能エネルギーを使用することで、送電コストもかからない原油の高騰によるコストの増大など世界情勢の振り回されない自立した農業を地域レベルで行うことが可能になります。
しかもモイスカルチャーという技術を使用することで栄養価が高く、高収量の野菜を持続的に生産でき、世界の人口増加にも適応することができます。
残念なことに今起こってしまった戦争により、食糧とエネルギーの自国での生産は世界中どの国も最重要課題になり、私たちの技術も世界中から今までよりもさらに注目を集めています。
素直に喜べないきっかけで、世界が食糧とエネルギーの課題に取り組み始めた中、
私たちは変わらずに世界中の人が生きるための挑戦をこれからも続けていきたいと強く思っています。
私たちの未来を守るために、一緒に未来を作っていけたら嬉しいです!
今後とも私たちのプロジェクトへのご支援をよろしくお願いいたします。
ー アイラ