■完結巻『ドラクルオーガン』の追加ルール
『オラクルエンジン』シリーズでは、これまで「その本で解禁される新しい要素がタイトルになっている」という法則がありました。その法則は今回も当てはまります。新しい追加ルール「ドラクルオーガン」を紹介しましょう。
●新要素・フォーマット
『ドラクルオーガン』では新たに[フォーマット]という、PC作成時の区分が設けられます。これは、そのキャラクターがどのルールに従って作成されているかを示すものです。
これまでの、オラクルエンジンを使って戦うPCは[OCE]フォーマットとなります。そして、追加ルールであるドラクルオーガンを手にして戦うPCは[DCO]フォーマットです。この2つはどちらかしか選べません。
●ドラクルオーガンルール
「ドラクルオーガン」とは、破壊の化身たる堕落獣の体内にある、中核たる器官……と噂されていたものです。長らくその存在は仮説上のものでした。
しかし堕落獣との戦いが16年目を迎えた日、ノイン王国と魔術学府、そして六神教会が共同で布告を発し、ドラクルオーガンの実在の証明と、その複製品の製造成功を伝えたのです。この日より、新たにドラクルオーガンを動力源とする武器「オーガンウェポン」が戦列に加わりました。
[DCO]フォーマットで作成されたPCは、自身の武器のエネルギー源として、オラクルエンジンではなくドラクルオーガンを使用します。これにより、大きく3つのルール変更が入ります。
◆Dクラッチ
通常なら、各ラウンドの開始時(セットアッププロセス)に行うクラッチロールが、Dクラッチという処理に置き換わります。これは「1〜6の好きな値を宣言すると、自身のシフト値をその値にし、オラクルを大量回復する」というものです。本来なら敵である堕落獣だけしか行えないはずのDクラッチが、PCでもできることになります。もうクラッチロールで出目の悪さに泣きを見ることはありません!
◆イナーシャルダメージ
ただし、ドラクルオーガンの利用はリスクも伴います。本来ならラウンド終了時(クリンナッププロセス)に、シフトの高さに応じたオラクルを回復するイナーシャルゲインが[イナーシャルダメージ]に置き換わります。シフトが高ければ高いほど、より大きなダメージを受けるため、無計画にオラクルを消費していれば、文字通り命で代償を払うことになるでしょう。
◆オーバードライブの制約
ドラクルオーガンの力を持ってしても、PCが《※カーネイジ》をはじめとした「種別:DD」のオーバードライブを使用することはできません。もちろん《※ラストダンス》もです。さらに、オーガンウェポンは一部のオーバードライブへの不適合が確認されています。
ダイス目という運を、オラクルの気合で制御して戦うオラクルウェポン。
命を賭けて、自ら死地へと踏み込み戦うオーガンウェポン。
どちらを選ぶかは、ドライバーであるあなた次第です。