山猫瓶詰研究所の主軸ともいえる香り成分リナロール含有量の多い匂いクス「芳樟」。
日本最古のハーブ園である指宿の開聞山麓香料園で芳樟の蒸留をするということで、山猫メンバーで体験しに行きました。
右を見ても左を見ても芳樟、芳樟、芳樟!
画角に収まりきらない大量の芳樟!
芳樟の葉にリナロールが多く含まれていて、葉から離れるほどリナロールよりも他の香り成分の割合が多くなるため、できるかぎり葉に近い部分で摘みます。これが全て人の手です。
摘むたび、芳樟の甘くてすっきりした香りがふわぁっと広がります。
時に、イモムシとこんにちはしながら、気づいたら2時間摘んでいました。あっという間すぎてびっくり。
初挑戦の山猫メンバーで摘んだ葉の量は38.5kg。
芳樟は蒸留して精油として取り出せる量が1%。なので、山猫メンバーが摘んだ芳樟の葉から385gの精油ができます。
天然香料の手間暇を痛感しました。
実は、アロマテラピー学雑誌(2021)掲載の吉本他による事例報告「自律神経機能に対する芳樟精油の香りの効果」によると、芳樟は自律神経活動に影響を与え、自覚的疲労感の軽減効果があることが明らかになっています。
現代社会を生きる私たちにとって、この効果は嬉しい。
そして、この香料園で作られる芳樟の精油はラベンダーと同じ香り成分のl-リナロールの含有率がとても高いとか!
こういう人の力があるからこそ、私たちには安心できて高品質の精油が届いているんだなあと頭では分かっていても、体験してみるとやっぱり捉え方はガラリと変わりました。
さあ、2日目は蒸留編。
明日もお楽しみに!
引用文献
吉本他 自律神経機能に対する芳樟精油の香りの効果 アロマテラピー学雑誌,p17-23,22,2(2021)
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